田口久人さんの詩「どちらでもいい」をご存知でしょうか?

私はこの詩を読んでいて、うーん、いいなあ、うーん、としみじみしました。

 

「どちらでもいい」って言葉、結構あれですよね、

男女の喧嘩のトリガーワードになってることありますよね笑

「どこ行く〜?」「どこでもいいよ」「(怒)」みたいな。

 

自分は昔、すごーいくだらないことで「こうでなくちゃ」ってたくさん思ってました。

「優等生でなければいけない」「お母さんの言うことちゃんと聞かなきゃいけない」

「周りの空気読めなきゃいけない」「友達多くなくっちゃいけない」

「自分の言うことは人を嫌な気持ちにするから言っちゃいけない」

「痩せててスタイルいい子じゃないといけない」「優しくなくっちゃいけない」

うーん、ちょっと思い出しただけでいっぱいだぁ笑。

あと、「食べ物を残しちゃいけない」「部屋は綺麗じゃないといけない」もありました笑。

 

多分、みんなこういう小さい決まりごとで少しずつ自由を奪われていって、

それがどんどん積もり積もっていって、身動き取れず、自分が本当はどんな姿をしているのか、わからなくなっていって苦しくなっていくのかなあ、と思うんですよ。

ただ、きっと生まれてきたばっかりの赤ちゃんの自由な魂を地上に繋ぎとめるために、きっと、最初はこういう糸が必要だったのかもしれません。

でもね、身動きが取れなくなるほどたくさんの糸は必要ないんですよ。

 

そういう時、この「どちらでもいい」って言葉を使うと、糸が少しずつゆるくなっていくような気がします。

そして、今まで私をこの場所につなぎとめていてくれてありがとう、でもね、私はこれからは違う方向に行こうと思うからもうこの糸は必要ないよってさよならを言っていいんです。

 

最近は私も、「〇〇じゃなきゃいけない」って思ったら、「どっちでもいいよ、私が、私らしくいられるなら」って自分に言うようにしております。

 

以下、「どちらでもいい」の引用です。

田口久人さんの作品です。

 

「どちらでもいい」

 

友達は多くても少なくてもいい

本音を話せる人がいるなら

 

年収は高くても低くてもいい

幸せに過ごせるなら

 

家は広くても狭くてもいい

自分に合っているなら

 

モノを増やしても減らしてもいい

大切なものがわかっているなら

 

頭が良くても悪くてもいい

まわりを喜ばせられるなら

 

性格は明るくても暗くてもいい

個性の1つだから

 

化粧は厚くても薄くてもいい

自分の魅力が伝わるなら

 

子供は褒めても叱ってもいい

愛情が伝わっているなら

 

夢は小さくても大きくてもいい

叶えられるのなら

 

人生は短くても長くてもいい

本当に後悔をしないのなら