他人が羨ましい① ~友人の活躍が気にかかるとき~
他人が羨ましい② ~友人の活躍が気にかかるとき~
他人が羨ましい③ ~友人の活躍が気にかかるとき~
の続き...
では、どんなセッションだったのか。
それは、
◆ ケーススタディ ◆
クライアント: 私(37歳 男性)
主訴:自分だけ取り残されていく様な思いが強く出て不安になるので、
その思いを少しでもなくしたい
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(Th):セラピスト (CL):私
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(Th)『今日は、どんな事を扱いたいですか?』
(CL)『なんか、自分だけ取り残されていく様な思いが強く出て不安になるので、
その思いを少しでもなくしたいです。』
(Th)『どんな時に、自分だけ取り残されていくと思って不安になるのですか?
いつもですか?』
(CL)『いつもではありませんが、周りが出来ているのに自分だけできていない時に
強く不安を感じます。』
(Th)『その時、何を想像して自分で自分を不安にしていますか?』
(CL)『このまま何も出来ないままだったらどうしよう? とか
やって失敗したらどうしよう? と思っています。』
(Th)『それから?』
(CL)『「俺って何してもアカンわ」とか「俺ってダメなやつ』って
思ってしまいます。』
(Th)『そう想像しているとき、どんな事を感じていますか?』
(CL)『胸が締め付けられる様で苦しいです。』
(Th)『では、その身体の感覚を感じて下さい』
(CL)『はい』(感覚を感じる)
(Th)『その感覚は、馴染み深いものですか?』
(CL)『はい』
(Th)『では、その感覚をはじめて感じたのはいつですか?』
(CL)『中学生の頃だと思います』
(Th)『じゃあ、中学生の拓洋君になったつもりで、座って下さい。』
(CL)『はい』
(Th) 『今、どんなシチュエーション?』
(CL)『家のリビングで、近くにお父さんがいます。』
(Th)『それで?』
(CL)『なんか、怒られている場面だと思います。』
(Th)『お父さんは、拓洋君になんて怒ってるの?』
(CL)『勉強をしてなかった事について怒られていて、
「お前は何をやってもアカンな、ダメやな」って言われたんです。』
(Th)『それを聞いて、拓洋君はどう感じてるの?』
(CL)『ショックすぎて、言葉が出ないです。』
(Th)『それをお父さんに伝えて。』
(CL)『そんなことを言われると、ショックすぎて言葉が出えへんよ。』
(Th)『それを聞いてお父さんは、なんて反応してる?』
(CL)『「勉強せえへんお前が悪い」って言ってる気がする。』
(Th)『それを聞いて、拓洋君はどんな感じがする?』
(CL)『悲しい気持ちとムカツク気持ちがごっちゃになった感じです。』
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(ここで、当時の感情を扱うやりとりが、いくつか行なわれました。)
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(Th)『今どんな感じ?』
(CL)『落ち着きました。』
(Th)『拓洋君は、お父さんが言っていた
「お前は何やってもダメやなぁ」と言われて、その通り生きてきた。
その生き方をいつまで続ける?』
(CL)『もうイヤです。』
(Th)『じゃあ、こう言ってみて欲しいんだけど、
「僕は、これからもお父さんが言っている
「何をやってもダメ」な人生を送り続けます。」って。』
(CL)『僕は、お父さんが言っている「何をやってもダメ」な人生を送り続けます。』
(Th)『言ってみた感覚を覚えておいてね。』
(CL)『はい。』
(Th)『次に、こう言って欲しいんだけど
「たとえお父さんが僕をどう否定しようとも、
僕の存在は重要で価値があります。」』
(CL)『たとえ、お父さんが僕をどう否定しようとも、
僕の存在は重要で価値があります。』
(Th)『言ってみてどう?』
(CL)『まさにその通りだと思います。』
(Th)『どちらの生き方がいい?』
(CL)『後の方。』
(Th)『でも、お父さんがダメだっていってるよ。
このままお父さんの言う事聞いとこうか?』
(CL)『いやです。』
(Th)『楽に生きられるよ。』
(CL)『絶対イヤです。』
(Th)『じゃあ、決心がついたら、
「僕は、重要な存在です。お父さんの言葉は受け入れません」って
言ってみて。』
(CL)『僕は重要な存在です。お父さんの言葉は受け入れません。』
(Th)『どんな感じ?』
(CL)『手足がしびれています。』
(Th)『そのしびれに口があったら、なんて言ってる?』
(CL)『「良くやった」って言ってます。』
(Th)『それはいい感じということだね』
(CL)『はい。』
(Th)『これで、セッションを終了してもいいですか?』
(CL)『はい。』
・・・・・後略。
※ このセッション後、自分を責めたり、自己重要感を下げる事がなくなった。
人と比べて「自分だけ取り残されていく」ような感覚がなくなった。
いかがだったでしょうか?
セラピーでは、長年持ち続けていた『思い込み』や『信念』を書き換える為、
感情処理が キー になります。
ホント感情処理って、1人ではなかなか出来ないんですよねー。
(出来ればラクなんですけど^^;)
この他にも、私自身いくつかのセッションをうけ、自分の問題を解消し続けています。
(セッションの内容は、徐々に書いていく予定です)
今回の話しを読んで、『なんだ!セラピーって気軽に受けていいんだ!』と
思ってもらえて、多くの人がセラピーを受けるキッカケになれば嬉しく思います。
必ず人は変われます。
なぜなら、私自身が変われたから。
では、今回はこの辺で!
【一般社団法人 日本プロセラピスト養成協会】認定トレーナー・認定サイコセラピスト
人間関係改善セラピスト 斉木 拓洋
大阪・神戸・東京を中心に活動中!