先週末、CDやDVDなどを整理していたら、でてきました今日の1枚が・・・

以前タワーレコードでセールで1000円で購入していたのに、封も開けずにそのままにしていた1枚

先日カラスのCDについてコメントしましたが、今回同時代に一斉を風靡し、「黄金のトランペット」と呼ばれたデル・モナコのCD

オ・ソレ・ミオ / ビー・マイ・ラヴ ?デル・モナコ・ソング・アルバム


このCDはナポリ民謡を多く収録しジャケット見ても、ブタみたい(失礼な言い方ですいません)ではなく、端正なナイスミドルのおじ様系の品のある顔立ち。
昔の映像を見ても大変見目麗しく声も演技も素晴らしい人です。

この時代・・・
カラス、デバルディ、ディ・ステファノ、シミオナート、ゴッビそして・・・デル・モナコなどイタリア・オペラの全盛期といわれた時代の人々です。
オペラ歌手っていうと男女を問わずデブでフがつくような男女を想像しません?
とてもどの人も素敵な人達が多いんですよ~

と、いうことで・・・

今日はマリオ・デル・モナコ(Mario del Monaco)を、そしてこのCDについてご紹介します。

一応・・・お約束のようになってますが
   モナコは国の名前ではありません。
      人の名前で、それも男性です。


デル・モナコは・・・
イタリアのフィレンツェ生まれ
早くから才能を認められ、わずか13歳でオペラ出演を果たし、20歳の時に名指揮者セラフィンに認められローマ歌劇場で勉強します。
23歳で第2次世界大戦で軍隊に入り、歴代の名歌手のLDで歌の勉強をします。
兵役中25歳で「蝶々夫人」のピンカートン役で本格的にオペラ・デビューを果たし、31歳でミラノ・スカラ座デビューで評判になり、その後国際的な活動を行いました。
46歳の時に交通事故で再起不能といわれ、数年後奇跡的にカムバックを果たします。(歌手としては絶頂期にこんな事があったなんて・・・)

以降61歳で引退する迄、大人気のテノール歌手で観客を沸かせていました。

デル・モナコは声帯を守るためにオペラ公演2日前から声を出さず、公演後は休養して、読書をしたといわれています。

「道化師」のカニノをはじめ、ヴェルディの「アイーダ」のラメダス、「オテロ」のオテロ、「アンドレア・シェニエ」のシェニエ役などを得意としていました。

ました。以後も彼は節度ある生活を守り、オペラ公演の2日前からまったく声を出さず、公演後も声帯を守るために読書と休養に当てていたといわれています。そうした努力のかいあって、「黄金のトランペット」と言われた彼の輝かしく朗々と響く声は、61歳で引退するまで変わらぬ魅力を放っていました。ヴェルディのオペラ「アイーダ」のラダメス役、同じく「オテロ」のオテロ役など、強い声の必要な、男らしい役柄を最も得意としていました。


ナポリ民謡特にカンツォーネなどオペラ以外の曲が多いからでしょうか・・・

実際に聞いてみると驚きです。
1曲目からドキドキと動悸がしてきます。

意味はわからなくても発音も明確で、声が現代の人たちにはない艶と響きがあり、強靭な声

パヴァロッティの足元にも及ばない、強靭なハイC

「黄金のトランペット」と呼ばれ、耳の肥えたミラノの人たちをも唸らせたという、魅力がわかる1枚。
美声というのはこういう声をいうんですね・・・
3大テノールといわれているテノール(ドミンゴ、カレーラス、パヴァロッティ)も、足元にも及ばないと思う。
世紀のドラマティックテノールといわれる理由がわかる1枚です。

お値段も¥1000
メジャーな曲が入り、「オペラやテノールって何よ」という人にもすんなりと入る事ができます。

オペラを敬遠している友達に聞かせたい
そしてオペラの
テノールの魅力を十分に味わえる秀逸の1枚です。