またもや、京極さんです。
しかも、シリーズものではない長編初挑戦!
このお話はかなり前に映画化もされており、
うっすらと内容は知っていました。
ただ、先に別の京極作品を読んでいると、
あまりにカラーが違うので、「面白いのかな?」と
疑心暗鬼になり、手を出さずにおりました。
そんなわたしがこの作品に手を出したのは、
ただ単に他に読みたい本がなかったから。
面白くなくて裏切られるのはいやだったけど、
思い切って買ってみました!
しかし買ったものの、なかなか読む気になれず、
しばらく寝かせておきました。
しかも、わたしには珍しく、
読み始めて半分くらいで、また半月ほど寝かせてしまいました。
でも、それは決して面白くなかったからではなく、
面白すぎて、はまりすぎて、感情移入しすぎて、
続きを読むのが怖くなってしまったのです。
疱瘡を患いながらも、凛と生きる岩。
無骨ながらも真っ直ぐに生きる伊右衛門。
愛し合っているのは傍目(読者)には伝わるのに、
まったく違う方向に向かって行く2人…。
なんで? なんで? なんで?
ちょっとの事なのに、なんで?
と叫びたくなるほど、不器用な2人です。
ずーーーーーっと嗤わない伊右衛門が、
嗤うシーンは鳥肌です。
でも、遅いよ!
こんな事になってからじゃ、遅いよ!
と、またもや、まんまと京極さんの術中にはまってしまいました。
結末は…。
あまりにも残酷です。
でも、ようやく2人は幸せになれたのね!
と、自分に言い聞かすしか、切なすぎです。
お互いを思いやる事は、本当に大事なことだけど、
失ってから行動を起こしても遅いのね。
と、今更ながら痛感いたしました。
泣きはしなかったけれど、
深く心に残る作品でした。
次はもちろん、映画も見ます。
映画はもう少し、救われているみたいなので。
ただ、“お岩さん”と言えば“幽霊”と決まっているので、
その先入観を持って読んでいたのですが…。
またもや、いい意味で裏切られました。
本当、さすがです!
こうなったら、京極作品、全読破目指します。
ただ、既に読んでいない本が2冊ありますが…。
まずはそれを片づけてから。
面白ければ、また感想綴ります。