◇1995年1月17日は神戸周辺が大きく
揺れた日だが、1983年の1月17日に
は、私の人生が大きく動いた。
中学校の3年担任をしていた私はその
日の午前中クラスの生徒の家庭裁判
所での審判に立ち会ってから、学校に
戻って実力テストの採点を5クラス分や
って夜10時頃に家に帰った。
風呂から上がろうとしたら、左脚が動か
なかった。「夢をみているのか」と思った
が現実だった。
「寝たら治るかも」と気楽な事も考えた
が、翌朝も同じ状態。
◇大きな病院へ出向くと「胸椎に腫瘍があ
るかも」と言われ、入院。様々な検査をし
た。MRIなどがない時代だったので骨髄
液を採る太くてとても痛い注射もした。
結局、頸椎があやしいということで手術。
2週間後に恐る恐るベッドから降りると
左脚が動いた!
2ヶ月ほど入院したが、3年生の担任だ
ったので、入試や卒業式などで生徒や
保護者、先生方に大変な迷惑をかけた
し、子どもがまだ小さかった家族、友人
たちにも心配をかけた。
◇夏休み明けに学校に復帰し、定年退職
までなんとか勤めることができた。走った
り、重い物を持ったりはできなかったが、
まわりの先生方らによくしてもらい自分
自身はそんなに困った事はなかった。
しかし、退職5年前ぐらいによく転けるよ
うになり診察を受けると「脊髄動静脈奇
形」と診断され、手術は無理なのでリハ
ビリを受け、外出する時には杖を使うよ
うになった。
◇元気なときには穂高や槍などにも登った
りしていたが、スポーツが出来なくなった
ので、絵を描くようになった。
そんな事を思い出しながら庭に咲いてい
た水仙を描く。
