◇毎日暑いですね。

こう暑いと絵を描く気になかなかなれないのですが、くず餅の包み紙のデザインが気に入ったので小ぶりな赤膚焼の花瓶と描いてみました。

◇子どもの頃から映画が好きでした。一番古い映画の思い出は小学校入学前後の時で、大阪・梅田の映画館でフランキー堺が森の石松を演じていた映画を観ていた時に「つよいぞ!」と大声で叫んだことです。チャンバラが好きだったので興奮して声を出してしまったのです。一緒に観ていた親はきっと赤面したことでしょう。暗い映画館の中だったので周りの観客から見られなかったのが幸いだったと思いますが。

 

◇次に思い出すのはビットリオ・デ・シーカ監督の「自転車泥棒」です。私が小学生だった頃には平日の午後にTVで外国映画をやっていました。学校から帰るとTVの前に座っていつも観ていました。「自転車泥棒」を観た時、世の中の不条理を初めて感じたのをハッキリと覚えています。もちろん「不条理」という言葉もその意味も知りませんでしたが。

 最近、若い友だちが教えてくれたBSの番組で「自転車泥棒」を久しぶりに観直しました。映画が終わってからの解説を聴いて、イタリア語の原題は「自転車泥棒たち」と複数形だったと初めて知りました。この複数形の題名に監督のこの映画への思いや訴えたいことが込められていると感じました。

 そういう映画を映画館で観るのは家でパソコンやTVで観るのとは違った魅力があると思っているので、足が少し不自由で出かけにくいんですが、これはと思う映画は映画館で観るようにしています。そんな映画館の閉館のニュースが続いていて寂しい思いをしています。

 上の絵は大阪・道頓堀の松竹座です。見事なファサードに惹かれて、何年か前に現地で描きました。あんな素晴らしい建物が取り壊されないように願っています。

 

◇これは大阪・新世界の国際劇場です。3月末で閉館したとニュースで知りました。クラッシックなデザインの建物が魅力的です。なんらかの形で保存されるといいのですが。