『プロフェッショナル』祭り!
同じタイトルの映画を色々と観てみた。
こちらはアメリカ西部劇。
昔TVで観た記憶はあったがストーリーは完全に忘れていた。
『ガンマン大連合』(1970年)や『夕日のギャングたち』(1971年)
といったマカロニウエスタンの傑作よりも前に撮られたメキシコ革命もの。
予想通り中々の傑作だ。
自分の中でメキシコ革命ものは面白いと確信が生まれた。

あらすじ
1917年、メキシコ革命の残党が山賊化している南部で
大地主のグラントからゲリラの誘拐された妻マリア(クラウディア・カルディナーレ)
を取り戻して欲しいと依頼されるリコ(リー・マーヴィン)は
馬の専門家:ハンス(ロバート・ライアン)追跡のプロ:ジェイク(ウディ・ストロード)
とチームを組むが爆弾のプロが必要としてビル(バート・ランカスター)をスカウトする。
四人はマリアを攫ったラザ(ジャック・パランス)の支配する地域へ潜入するが
リコとビルそしてラザはメキシコでともに戦った同志であった。
重要な点
フランク・オルークの原作をリチャード・ブルックスが
製作・監督・脚本を務めてた痛快な西部劇。
マカロニウエスタンと違って荒唐無稽なガンアクションは少なく
必要以上に銃を撃たない(少人数での潜入のため)姿勢が
リアリズムに徹したながらも娯楽性や気の利いたセリフもあり
非常に楽しめる作品だ。また馬の扱いも実践的なのも良い。
良かった点
前半は圧倒的にリー・マーヴィンの渋さが光るが
後半はバート・ランカスターが主役を食っている。
ロバート・ライアンはいつも堅実でいい仕事している。
ウディも良かった。
悪かった点
学生時代に観た時はクラディア・カルディナーレが凄く色っぽい
と思った記憶が残っていたが、今観るとそうでもなかった。
逆にジャック・パランスの演技が素晴らしい。
ガンマン大連合とは違った人間味がある悪役ぶりが良かった。

