宇能鴻一郎の濡れて打つ(1984年にっかつ) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

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映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

当時アイドル的な人気を誇った山本奈津子主演の作品。

原作は宇能鴻一郎の連載小説とのことであるが

これはあの大傑作『エ〇スをねらえ』のパロディだった(笑)

昭和はおおらかだったのか?原作者にばれなかったのだろうか?

今となってはそんなことばかり気になるが、楽しい作品だ。

 

 

 

 

あらすじ

高校一年生の細川ひろみ(山本奈津子)は先輩の『お蝶様』と呼ばれる

美沙(林亜里沙)に憧れ、テニス部に入部している。

そんなひろみを美沙は目にかけて『テニスのためには男を絶つこと』と

アドバイスする。しかしそんな美沙の忠告をしり目にひろみは

先輩の坂西と関係を持つ。そんなある日新しいコーチが赴任することになった。

 

 

 

 

重要な点

今作はのちに『平成ガメラ三部作』で有名な金子修介監督のデビュー作。

金子は怪獣モノやアクションものも得意とするがアイドル系の映画を

かなり撮っている女性を撮るのが上手い監督だ。

今作でも山本奈津子や林亜里沙の魅力を上手く引き出しているのは流石だ。

 

良かった点

とにかく主演の山本奈津子が可愛い。よく見ると朝ドラ『〇まちゃん』主演の

方とタイプが似ている気がする(こちらが元祖アイドルですが)

人気が出る女優に愛される共通点があるのかもしれない。

お蝶様役の林亜里沙も上品なお蝶様を好演している。

 

悪かった点

一転して登場する男性はとにかくハチャメチャでぶっ飛んでいる。

コーチの理論と指導は爆笑もの。今なら完全にストーカーの滝本君

も面白かった。あのテニス漫画を読んだ人は是非観てもらいたい。