エンドレスナイト(1971年イギリス) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

映画バカ一代~観らずに死ねるか~

映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

アガサクリスティー原作の長編推理

『終わりなき夜に生まれて』を映画化。

ポアロやミスマープルが出てこない作品。

作者はお気に入りの作品だったとのこと。

 

 

 

 

あらすじ

イギリスで雇われ運転手をしているマイク(ハイウェル・ベネット)

はジプシーが丘で家を建てることを夢見る若者。

ある日ジプシーが丘で偶然にエリーという大富豪の娘に会ったマイクは

エリーと恋に落ちる。そしてジプシーが丘に豪邸を建て、生活を始めるが…

 

 

 

重要な点

前半はラブストーリーのような展開でフィルポッツの

『赤毛のレドメイン家』を思わせる感覚だったが

流石はクリスティー。中盤から一気に畳みかける展開は凄い。

最後まで観たら確かにクリスティー作品だと納得した。

監督はシドニーギリアッド。いい仕事している。

 

良かった点

主役のハイウェル・ベネットとても良かった。

ヒロインのヘイリー・ミルズも儚げな美女を好演。

もう一人のグレタ役のブリットエクランドも美しい。

タイプが似ているのでどちらかよくわからんが(笑)

ブリットは『007黄金銃を持つ男』でボンドガールを演じ

実生活では名優ピーターセラーズの奥さんでもあった。

 

悪かった点

エリーの取り巻き(親戚)役は英国の名優揃い。

なかでも意地悪な叔母のコーラ役は

007でメニーペニー役のロイス・マックスウェル。

この作品は予備知識全くない状態で観た方が楽しめる。

ウィリアム・ブレイクの詩が効果的に使われている。