アガサクリスティー原作の長編推理
『終わりなき夜に生まれて』を映画化。
ポアロやミスマープルが出てこない作品。
作者はお気に入りの作品だったとのこと。

あらすじ
イギリスで雇われ運転手をしているマイク(ハイウェル・ベネット)
はジプシーが丘で家を建てることを夢見る若者。
ある日ジプシーが丘で偶然にエリーという大富豪の娘に会ったマイクは
エリーと恋に落ちる。そしてジプシーが丘に豪邸を建て、生活を始めるが…
重要な点
前半はラブストーリーのような展開でフィルポッツの
『赤毛のレドメイン家』を思わせる感覚だったが
流石はクリスティー。中盤から一気に畳みかける展開は凄い。
最後まで観たら確かにクリスティー作品だと納得した。
監督はシドニーギリアッド。いい仕事している。
良かった点
主役のハイウェル・ベネットとても良かった。
ヒロインのヘイリー・ミルズも儚げな美女を好演。
もう一人のグレタ役のブリットエクランドも美しい。
タイプが似ているのでどちらかよくわからんが(笑)
ブリットは『007黄金銃を持つ男』でボンドガールを演じ
実生活では名優ピーターセラーズの奥さんでもあった。
悪かった点
エリーの取り巻き(親戚)役は英国の名優揃い。
なかでも意地悪な叔母のコーラ役は
007でメニーペニー役のロイス・マックスウェル。
この作品は予備知識全くない状態で観た方が楽しめる。
ウィリアム・ブレイクの詩が効果的に使われている。