007オクトパシー(1983年イギリス・アメリカ) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

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映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

007シリーズ13作目。ロジャー・ムーア主演の6本目。

ロジャー・ムーア時代は1本飛びに駄作説があり。

たしかに2作目『黄金銃を持つ男』4作目『ムーンレイカー』

は問題作となっている。

実は今回初めて観てみたのだが

何とも異色作であった。

 

 

 

 

あらすじ

東ベルリンでサーカス団に潜入していた009が

『レディーの卵』と呼ばれる宝飾品を手に

英国領事館で息絶えるという事態が起こった。

ボンド(ロジャー・ムーア)は真相の解明のため同じ『レディーの卵』を

オークションで落札したタマル・カーン(ルイ・ジュールダン)の

居城があるインドに向かうが…

 

 

 

 

 

重要な点

ジョングレン監督による2作目の演出だが、前作のテンポの良さが失われ、

キレが今一つ。

中盤のインドのシーンが中だるみ感があるのが原因。

後半の列車のシーンはスリリングで良かったが

途中またペースダウンするのが残念。

前作のシリアスムードからユーモラス路線になったのも

評価が下がる原因かと。

 

良かった点

同じ年(1983年』にショーンコネリー主演の

もう一つのボンド映画『ネバーセイネバーアゲイン』も

公開されていてこちらが興行的には上回っていたが

内容は『ネバーセイネバーアゲイン』の方がスタイリッシュで

キレがあり完成度も高い気がする。主演のイメージもあるのかもしれない。

最後にQが活躍するのもご愛敬。

 

悪かった点

ボンドガールは『黄金銃を持つ男』に続いてモード・アダムズ。

子供の頃は濃いお姉さんに見えたが今観ると凄く魅力的な女性。

敵か味方かわからない設定も面白かった。アウトロー的な

生き方に多様性を感じさせられたところも良かった。

ロジャー・ムーアは安定の存在感。ある意味安心して観ていられる。

今作のラスボスはかなり小悪党だった。