ザ・パッセージ ピレネー突破口(1978年イギリス) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

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映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

アンソニー・クイン主演の山岳アクション。

日本では劇場未公開だが82年にTVで放映されている。

かなりの名優が出演しているのにも驚き。

 

 

あらすじ

第二次世界大戦中、スペインとフランス国境のピレネー山中に住む

羊飼いのバスク(アンソニー・クイン)は

フランスのパルチザンに頼まれユダヤ人の物理学者ベルグソン(ジェームズ・メイスン)

をスペインに逃がすガイド役を引き受ける。

ベルグソンを迎えに行ったバスクは逃がすのがベルグソン一人ではなく

家族4人であることを知り愕然とする。同じ頃ベルグソンの行方を追う親衛隊の

ベルコウ大尉(マルコム・マクダウェル)は隠れ場所を発見し、

ベルクソン追跡を開始する。

 

 

 

 

重要な点

主演のアンソニー・クインはもちろん、ジェームズ・メイスン

クリストファー・リー、ミシェル・ロンズデール、マルコム・マクダウェル

一癖も二癖もある名優たちによる山岳アクション。

監督は『ナバロンの要塞』や『ホワイト・バッファロー』などで

知られる巨匠J・リー・トンプソン。名優たちの演技合戦もさることながら

娯楽性の高いストーリーでエンターテインメントに徹している。

 

良かった点

ナチスに追われて逃げる家族をひたすら逃がす

アンソニー・クイン。ラストの対決は見応えがあった。

最期の最後までハラハラドキドキの展開が素晴らしい。

 

悪かった点

マルコム・マクダウェルの狂気じみた演技と

ストーカーばりの追跡に次々と協力者が殺されていく前半

でほどんど名優たちの出番は終了する。

家族の成長の物語でもあり、息子と娘が

成長していくことが救いにもなる後半も良かった。

時間も90分だが内容も濃く素晴らしいアクション映画だ。