新・女囚さそりシリーズ第2弾。
第一弾は多岐川裕美主演。
今作は夏樹陽子が主演している。
夏樹陽子と言えばハングマンでの紅一点タミー役
や暴れん坊将軍の忍び役などTVドラマで活躍したイメージが強い。
その後XXシリーズで体当たりの演技を見せ女優としてもスケールアップ。
あらすじ
刑務所に収監されている松嶋ナミ(夏樹陽子)は元看護婦で医師の婚約者西川(南条竜也)
が病院の理事長の加藤(織本順吉)の陰謀で廃人にされ、自らも暴行された過去を持つ。
脱走して加藤を付け狙うも失敗。看守の梶木(地井武男)と所長の黒岩(石橋雅史)
から目をつけられる。刑務所ないでも孤立するナミだが看護婦時代に命を救った清美
(大野かおり)だけはナミの味方であった。
重要な点
小平裕監督は梶芽衣子の初期シリーズの雰囲気を壊さず
手堅く演出している。前半はシリーズお約束の展開だが
後半は手錠のままの脱獄という網走番外地ばりの
プロットを上手く活用してドラマをまとめている。
良かった点
夏樹陽子は目に力があり、どんなに拷問を受けても
屈しないさそり役が似合う。後半ややすっぴんぽく
なってきたが美しい。残念なのはシャバのコート姿が
イマイチ似合ってなかった点だけ。
悪かった点
相手役は地井武男だけでも迫力があったが
石橋雅史の所長と舘ひろしが中々ワイルドで良かった。
さそりシリーズとしては出来は良いのではないだろうか。