タイトルが『殺人のはらわた』となっているが
前年の1977年にヒットした『戦争のはらわた』
の影響だろうか?
ビデオ化された時、元々の原題の『愛と銃弾』のタイトルだった。
しかし映画には『殺人のはらわた』が似合っている気がするのは
僕だけだろうか?

あらすじ
アリゾナ州フェニックス警察の警部補チャーリー(チャールズ・ブロンソン)は
麻薬で殺された女性が同僚のデュラント巡査の恋人だったことを知る。
組織のボスであるジョー(ロッド・スタイガー)の復讐を口走るデュラント
をチャーリーはなだめるが直後にデュラントのパトカーが爆破されてしまう。
病院でFBIからジョーを逮捕するためにスイスにいるジョーの愛人ジャッキー(ジル・アイアランド)
を保護してアメリカに連れて帰るように依頼される。
チャーリーは身分を隠してスイスに飛ぶが…
重要な点
スイスが舞台の逃亡劇で007ばりの大活躍。
スチュワート・ローゼンバーグはハードボイルドを得意
としていて中盤のスイス逃亡劇から徐々にサスペンス色を
濃くしていく。反撃に転じたチャーリーの攻撃は凄まじい。
最期も度肝を抜く展開であった。
良かった点
ブロンソン先生は今作では前半抑え気味だったが
反撃に転じてからはいつものブロンソンが復活。
ラストも痛快だった。
愛妻のジル・アイアランドと今作でついに恋に落ちる
のはご愛敬。ジル演じるジャッキーがチャーリーに
心を開いていくのと同時に魅力的な女性へ変貌するのも
見どころだ。
悪かった点
ヨーロッパのテロリストが中々しぶとくで
いい味だしてた。
またラスボスのロッド・スタイガーは流石の監督
アカデミー賞俳優をやっつけてしまうのも
ブロンソン映画ならではか。