修羅之介斬魔剣 死鎌紋の男(1990年東映ビデオ) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

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出崎統(1943年-2011年)というアニメ監督・プロデユーサー

『あしたのジョー』『あしたのジョー2』『宝島』『ベルサイユのばら』

『エースをねらえ』等の監督・演出を手掛けている巨匠。

今作は出崎統監督・作画監督杉野昭夫の名コンビが担当している。

 

 

 

あらすじ

南部藩は屋敷に突然巨大な白虎に襲われ大混乱に陥る

その隙に藩主の娘真由姫が謎の忍びに攫われてしまう。

そして届いた文には藩の秘蔵する刀を持って一人で

引き取りに来いさもなくば姫を凌辱し、屍を公道にさらすと記されていた。

南部藩は逃げた白虎を一刀の下に切り捨てた凄腕の侍

榊修羅之介に真由姫の救出を依頼するが…

 

重要な点

出崎監督が初めて手掛けた時代劇作品。違和感はなく、完成度も高い。

当時は『ゴルゴ13』劇場版など大胆な性描写があるの大人向けのアニメも

出崎監督が製作していた時期で、今作も大胆な性描写のシーンがある。

時代が早すぎたのかこの作品は惜しくもシリーズ化されなかったため、

魅力的な相手役が登場しながらも話が未完で終わっている。

だからと言って作品の評価が下がるわけではない。

出崎監督独特のタッチが好きな方にはオススメ。

 

良かった点

虚無系の主人公修羅之介をベテランの井上和彦が好演。

ナレーターは小林清志。

謎の殺し屋魔狼次役は玄田哲章。

他にも素晴らしい声優さんが多数出演している。

 

悪い点

特に不満はないが続編が作られなったのが残念。