出崎統(1943年-2011年)というアニメ監督・プロデユーサー
『あしたのジョー』『あしたのジョー2』『宝島』『ベルサイユのばら』
『エースをねらえ』等の監督・演出を手掛けている巨匠。
今作は出崎統監督・作画監督杉野昭夫の名コンビが担当している。
あらすじ
南部藩は屋敷に突然巨大な白虎に襲われ大混乱に陥る
その隙に藩主の娘真由姫が謎の忍びに攫われてしまう。
そして届いた文には藩の秘蔵する刀を持って一人で
引き取りに来いさもなくば姫を凌辱し、屍を公道にさらすと記されていた。
南部藩は逃げた白虎を一刀の下に切り捨てた凄腕の侍
榊修羅之介に真由姫の救出を依頼するが…
重要な点
出崎監督が初めて手掛けた時代劇作品。違和感はなく、完成度も高い。
当時は『ゴルゴ13』劇場版など大胆な性描写があるの大人向けのアニメも
出崎監督が製作していた時期で、今作も大胆な性描写のシーンがある。
時代が早すぎたのかこの作品は惜しくもシリーズ化されなかったため、
魅力的な相手役が登場しながらも話が未完で終わっている。
だからと言って作品の評価が下がるわけではない。
出崎監督独特のタッチが好きな方にはオススメ。
良かった点
虚無系の主人公修羅之介をベテランの井上和彦が好演。
ナレーターは小林清志。
謎の殺し屋魔狼次役は玄田哲章。
他にも素晴らしい声優さんが多数出演している。
悪い点
特に不満はないが続編が作られなったのが残念。