何事もなかったかのように平然と扇子で煙人間を散らした変人は、もう一度扉を開ける作業に戻っている僕にこう言った。

「扉は力では開きませんよ」

でも今さっき少し開いていたぜ?

「それは、外部からの何らかの力がはたらいたんでしょう」

じゃあ、どうやって出たらいいんだよ。
どうしろってんだ。

「ふふふ。ここは図書館ですよ。いわば知識の宝庫です。探せば扉を開く方法があるんじゃないですか?」

まぁ、あなたが望めばですけどね。


変人の表情はごくごく変人的なニヤニヤ笑いだった。
これが彼の基本ステータスのようだ。


言いなりになるのも癪だが、僕は早速本を適当にとってみる。

本棚から取り出した瞬間、写真が一枚落ちてきた。
ページの間にしおり代わりにはさまれていた様だ。