僕の学校は、自転車で十分もかからない距離だ。
入学希望理由、通学時間。
一般高校生としては、よくある理由じゃないだろうか?
昼からの授業の分の教科書を、ゴミ箱に押し込むように、かばんに叩き込んだ。
教科書は本なんかじゃない。
ありがたみなんかない…よね?
雨合羽を着て、玄関を出る。
かばんを自転車の前かごに突っ込んで、僕は学校への道を走り出した。
降りしきる雨のせいだろうか?
もともと人通りの少ない道だからな。
通学路には人影がない。
そういえば、少し雨も勢いが強いような気がする。
警報でも出たのだろうか?
そして、学校に到着。
授業中だからだろう。
廊下に人影はない。
少し湿ったかばんを方にかけて教室に向かう。
教室に人はいなかった。
ほかの教室にも、誰も人はいなかった。
学校には、誰もいなかった。
僕以外は。