昔、よく一緒に仕事をしたり、遊んだりしていた
同僚が、昨日、夢に出てきた。(なんでだろ…)
物静かだけれども… スポーツマンで…
思いやりがあって… そこそこ男前で…
イイやつだったなぁ
■ 第 49 話 ■ 無人搬送車伝説
彼とは、二人で出張もした。
これまた、開発期間が短くて、きつい仕事だった。
我々の任務は 「倉庫管理システム」 の一機能で…
工場内を走行する “無人搬送車” を制御する事。
出張先は、とある地方に新設された工場だった。
“無人搬送車” というのは…
ほれ、よく、遊園地で… 子供が乗るバッテリー式
のミニカートがあるじゃん。
あれに四角い箱をかぶせたような感じ! かな!
んで、上面に小型のコンベアを積んでいる。
この 『 かわいい車 』 のお役目は、
工場内に点々とあるステーションを行ったり来たり
して、電機部品の入ったカゴを、無人で運ぶこと!
ステーションというのは…
工場内のベルトコンベアーの先っちょにあって、
流れてくる電機部品のカゴをプールしている場所。
“無人搬送車” は、スタート地点で、パソコンから
いくつかの命令を受取ると…
『行先命令』 に従って、目的のステーションに行き、
『作業命令』 に従って、荷物を積んだり降ろしたり
するのである。
現在ほどロボット技術が進んでいなかった当時…
“無人搬送車” が、どうやって工場内の通路を動き
回れるのかというと…
廊下に 『 銀のテープ 』 を貼るのである。
“無人搬送車” は、このテープの貼ってある部分を
センサーで感知して、それを 『 自分が進む道 』
だと理解している。
どんな工場だとしても、レールを設置することなく、
安価な 『 銀のテープ 』 を貼りさえすれば、仕組が
導入できて… パソコンから与える命令も単純で…
とっても簡単でシンプルよ♪
と言うのが、このシステムの 『 売り 』 だった。
そして… いよいよ、
システムのお披露目試験の当日がやってきた!
その日は、工場長や町会議員や町のお偉いさんが
見学にやってくる事になっていた!
我々: わ~ 緊張するぅ~
所長: 今日は、工場長も見に来ますんで、
工場内を綺麗に掃除しましょ~か!
全員: はぁ~い!
つぅことで、
現場で仲良くなったおばちゃん達と一緒になって
我々も掃除して、工場の中をピカピカに磨き上げた!
私: じゃぁ~ 車たちをスタート地点に走行
させて、待機状態にしま~す!
彼: いきますよ! エンターキー ON!
全員: (≡゜ x ゜≡) ?
私: ∑(゚Д゚;) なぬ?
彼: (;゚ ▽ ゚) れれ?
所長:(|||`□´|||;;) はう!
のわぁぁぁ~
車が迷走してるぞぉ!
あっち行って ゴン!
こっち来て ゴン!
あ♪ ゴン・ゴン・ゴン♪
私: な、なんじゃぁ~!
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
彼: さっきまで平和だったのに…
(;|||゚Д゚:) (:゚Д゚|||;)
所長: なんで、ぶつかってるの?
あ、また… ゴン! て
('; ゜д゜ ';)
やばい
動揺!
緊迫!
混乱!
最悪!
副長: も、もうすぐ 来賓が来ます!
所長: んなぁこたぁ わかっとる!
お茶だ! お茶 を出して!
ま、まんじゅう も出して!
な、なんとか 引きとめろ!
も少し… 時間をかせげ~!
副長: アイ アイ サ~!
(`ヘ´)ゞ
私: ん? そうか!
原因は、アレですね!
所長: やっぱし…
所長: よし! みんな
よごせ! 工場の床を
よごせ!
たのむ!
も1度よごしてくで~!
(゜дÅ)男泣き…
ご察しの通り…
無人搬送車の光センサーは、ピカピカの床と
銀テープの反射の違いが見分けられなくなり、
どこが進路なのか? 分からなくて迷走して
いたのだった!
結局、
せっかく磨いた床を適度に汚し…
銀テープの部分のみをキレイにふいて…
さらに、試運転ルートを変更して…
その日は、何とか、かんとか、乗りきった!
【 教 訓 】
『 開発作業とは…
最後の最後まで
何が起こるか
分からないもの 』
まさに、私達のプロジェクトXであった!
ちなみに、所長さんは、工場長に
「バカもん!もぅちょっと 工場内
を キレイにしとけ!」
と、的外れの小言を食らった… (≡・w・≡) エヘ!
私達は… 出張期間が延びた… |||゚Д゚||| ガーン!
つづく