マッターホルンヘルンリ稜から眺める日の出

7/11(木) 予定通り3時起床 3時半から朝食 1時出発ソロも予定通り出発したようだ ガイドパーティは紳士協定で3:50キッカリに出発 我々は4:15頃出発 取りつきの垂直フィックスロープへ行ってみると・・・あちゃあ~ ガイドパーティ早すぎ ヘッデンの灯りはすでに遥か上方、ルートファインディング対策に、ガイドパーティの尻にくっつく戦法は早くも断念 地力ルーファイで行くしかありません。 ま、それが当然だけど。 なお、イタリア系ガイドレスパーティ3人もほぼ同じ時刻に出発でした。 彼らとは、これから長ーーーーーーーーーーーーーーーい間、前になり、後ろになり、ルートを教えあったり、岩間に挟んで回収不能になったロープを回収してあげたり(もちろんわしが)、いわば一つのパーティのようにクライミングを続けて行きました
さ、夜が明け、第2クーロワールを過ぎ、リッジに入ったあたりでしょうか 相方がリードしてます 岩は、クーロワール(顕著なもので2つ~3つ)を除きしっかりしており、しっかりしてないところはルートではないと想像つきます しかし、その判断が真っ暗(月なし夜でした)な中では非常に難しい 北鎌尾根を新月の夜にアタックしてると思ってください、いやルート選択肢の幅はそれ以上

おおっと、肩(右のちょっとした傾斜の緩いところ)の上が赤くなってきた 目の前2人は伊系3人のうちの2人

夜明けでございます 日本人はどうしても立ち止まってしまう バンザイこそしませんでしたが

すっかり明るくなると、やる気も出てきます しかも快晴です 去年を思うと雲泥の差だ 思わず
ヤッホー!

こういう雪のトラバースが結構ありました しかしアイゼンは肩まで不要、ピッケルも軽量コルサ(カンプ:もちろん「コルサナノ」ならより好い)で充分と思いますね (OPANDAダブルアックス持ってきましたが、今回のメンヒ、ユングフラウ、マッターホルンでは不要でした 1本の軽量モノで十分)

確保用支点 通称「ぶたの尻尾」 懸垂時など、容易にロープのすっぽ抜けを防ぐには合理的な形と思いました しかし似てる・・・

40才そこそこで・・・・

やっとソルベイヒュッテが見えてきた ここで約半分 ガイドが客を頂上まで連れて行くかどうかの判断基準は、取りつきからここまで3時間以内と言うことですが ちなみにイモトは2時間半で合格だったそうな

ソルベイ小屋のテラスで確保中 しかし、全コースを通じ、本当の意味でのスタカット(隔時登攀)はなく、基本的にはコンテでOKのはずです 本格的な確保の必要を感じた場合、それはコースを外れたと判断すべきでしょうね・・・ わしら、確保すべき時がありすぎて、このときすでに4時間が過ぎてました ガイドと来たら泣く泣く降ろされたタイムです

小屋のプレート

中も噂ほど汚くなかった シーズン初めだから?

ここからは結構高度感のあるリッジが続いて快適です やっぱりこうでなきゃ 遥か下方にヘルンリヒュッテと もっと下にホテルシュバルツゼー(下降が遅くてツェルマット迄降りられないときに泊まろうと思ってたが・・・) この先は迷ったら尾根どおしが正解と思う

やっと肩の雪田到着 ここでアイゼン装着 小屋から望遠鏡で見るとよくわかるポイント ほぼ30m間隔でしっかりした支点があるので、これにロープひっかけて登れば安全です スピード重視だなあ コンテ、コンテ!

登りと下りがすれ違い始めたので、 ほぼ全パーティ顔合わせしました

一番で降りてきたのは小屋で黄色いダウン着ていた若いガイド+客、次にガイド2番手、更にガイド3番手(フランス語圏の素敵なおばさまがお客さん)とガイドパーティが続き、1時出発単独男性も降りてきた ソロでの登攀を褒めると、時間かかりすぎと謙遜していたノルウェーのクライマーでした ちなみにマッターホルンでは、ガイド1人に客一人が決まりです

いよいよ最後の垂壁帯 なるべくフィックスロープを使わない方が手の消耗を防げる 自然と足で登るからね 左ラインには何と鉄鎖のアブミもありました

これを抜けると簡単なミックス帯 右は地元スイス仏語圏おばさま、ガイドと来ると懸垂ではなくこのように降ろされます 始めて見た

いよいよ最後の登り

登り切ると 左右が切れ落ちたナイフリッジ まだ、頂上ではありません ここから更に進むと・・・・・・

ほんまもんの頂上 4,478m \(^(エ)^)/ 12:15~12:30
右手奥の十字架(イタリア人ガイドが担ぎ上げたらしい)はイタリア側頂上 行こうと思ったけど、まったく踏み跡ないので怖くてやめた

アイガーはコンディション悪く断念したけど、去年からの宿願かなって大満足でございます
今来たリッジを振り返る 間違ったらゴメン 正面眼下氷河が「ゴルナー氷河」 ほぼ正面右より「モンテローザ」 その右「リスカム」 氷河の左側には「シュトラーホルン」、「リンプフィッシュホルン」 等々 強風の中、15分も居たのは我々だけでしょう 頂上からの眺望をお楽しみ下さい

イタリア側の湖

手前の尖塔「テッシュホルン」 すぐ左雲のかかった「ドム」

スイス頂上から眺めるイタリア頂上

あまり見えすぎて どれがどれやら・・・

まったくわからん

下から見えるんだから、上からも見えます ツェルマットの街

登ることより下る方が難しい山と言われます 慎重に下山開始 まだまだ遠いヘルンリ小屋

懸垂に次ぐ懸垂 最初は慎重にかなりロープ余らせ降りてたが(つまり常に60÷2=30m以内)、途中からは30~40m降りて残りは歩き こうすることで相当稼げました

ソルベイ小屋も何となく 紅くなってきた

あら、あら、綺麗な夕焼けが近づいたっつうこと? つまり21時過ぎ?

途中、よほど下りもコンテにしようと思ったが、安全策で、とにかく懸垂、懸垂 夕暮れのモンテローザが綺麗

テッシュホルンかなあ

ナーデルホルン?

左「ドム」 右「リンプフィッシュホルン」

いや、そんなことよりヘッデン出さなきゃ

すっかり暗くなってからも、コンテしたり、懸垂下降したり、踏み跡探したり・・・・しかし底の見えない懸垂下降と言うのはなかなかポップですなあ 芥川龍之介「蜘蛛の糸」の逆バージョン(下りだから)みたい なんて悠長なことばかりしてたわけではありませんが、焦ってもしょうがないし、22時過ぎてから小屋で待つ奥様に無事を伝える電話をしました 既に2人分のベッドを確保して貰ったとのこと・・・・感謝です<(_ _)>
と言うわけで、時計の針はむなしく零時を回って行くのでありました・・・・ (;- (Д) -)ニャンジャト-?
一番いやらしかったのは、ほとんど懸垂最後に近い崩れやすいクーロワールの下降・・・そうですね~滝谷第2尾根へ降りるような、一歩ごとに落石させずには下降出来ない、崩れやすい沢を、ハーケン1本+ナッツ1個で下降したときですね~。 逆に真っ暗だったからよかったのかも (^(エ)^ ;)