第5話 運を天にまかせて!! | 人と石の出逢いをサポート

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結婚指輪・婚約指輪を福岡に工房を持ちオーダーメイドで作ってます。
ユダヤの数字 2600年の歴史ある天文学を使って
その人だけの石を探すしています。

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<オパールの石言葉> 希望・幸福   10月の誕生石
<効果>目標を持った人は達成する。 天秤座の守護石
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第5話 運を天にまかせて!!
rちゅ

 


人生は、筋書きの無いドラマとよく言ったものですね。

普通の旅と全く違うのは、まず宿が決まってないので
「もしかしたら野宿になるかもしれない」と言う不安が毎日付きまとうこと。それからいよいよ、ライトニングリッジという鉱山へ入っていくということ。ただしオーストラリア人でも行った事がない場所であるため、私が何の情報も持ってないということも!ただ、風の噂に聞いたのは、夏は気温が50度以上になるということだけ…(タラー)でも今回の旅では、
「どうしてもブラックオパールの生まれ故郷に行って見たい」
という気持ちは全くかわらなかったんです。

 

 

くぇ

 

 

 


私は第2話で取引したレズリーから、1枚の手紙をもらっていました。それはライトニングリッジへの行き方と、1人の女性を紹介するという内容でした。

女性の名前はエリーン。彼女はオパールをオーストラリア全域に卸しているオーナーで、ここで、取引が行われているらしいということ、そしてもちろん彼女の連絡先もかいてありました。その時私は「もしオパールの取引が出来なければ前のようにレズリーから購入すればいい。」という甘い考えを密かに抱いていたのです。

 

うぇy

 

 

とりあえずパース(西オーストラリア)に着いたらレズリーに電話をしてみよう。レズリーからの手紙を握り締めての旅の始まりでした。

夜中の1時、パースの空港につきました(オーストラリアの西の果て)。節約の為なかなかまっすく飛ばない飛行機(!)でここまで何とか飛んでこれた…。しかし早くもここで野宿のように、朝まで仮眠をとらなければなりませんでした。でも、結構どこでも寝れちゃうこの性格が役立って、思ったほど苦ではなかった私…。

そして朝になると全てがせわしく動き出しました。
私も揚々と町へと出かけていきました。

ウキウキウキ (*^。^*)

この町は本当にきれいな町で、透明という表現がふさわしいようなところです。日本のせわしない日々を全て癒してくれるようなそんな気がします。

時間も何故かゆっくりと流れ、今までと同じ人生とは思えないほど時が静かに優しく流れていきます。大きく深呼吸をしてから、これから始まる未来に心弾ませ、ワクワクしながら次に来るシャトルバスを待っていました。

ようやくホテルにチェックイン(なんだかとてもかっこよく聞こえますが、実は1日¥800円のユースホステルなので1部屋4人ぐらいでシェアーしなければなりません…)。

今回は、ドイツ人、オーストラリア人、カナダ人、日本人の私と言う部屋でした。何とかカタコトの英語で、挨拶してから自己紹介。必ず毎回繰り返すことです。

「はじめまして。私の名前はみきです。日本からオパールの鉱山にオパールを買い付けをするためにここに来ています。よろしくね!!」

挨拶を済ませ、有名なパースの町を散策に出かけた私。まずは、オパールの市場価格の調査をしなければ

確かここは世界で唯一ピンクダイヤモンドが採掘されるアーガーイヤ鉱山が近くにあるはずだから、ピンクダイヤモンドについても情報収集が出来るはず!

世界でオーストラリアのアーガイヤ鉱山
でこの希少なピンクダイヤモンド
が産出される。
ハリウッドスターの女優さん達は、レッドカーペットピンクダイヤで競い合う。

 

 

くぇr

 

 

 


そう思った私は早速1件1件宝石屋を廻りました。1つすごく驚いたことはピンクダイヤがなかなか採れないらしいこと。

きれいなピンク色は出ているけれど、0.2カラットぐらいしかないのに、しかも現地なのに100万円以上の値がついていたことでした。現地は安いんじゃないの?と期待していた私はがっかり。

トホホホ…

そうそう、レズリーに連絡しなくっちゃー。いざとなればまた仕入れさせてほしいということと、いいオパールがあったら私のためにとっておいて、なーんて何気なく言ってみようと思っていました。早速連絡をとるとレズリーから信じられない一言が、、、、、。

「みき、実はもうみきとは取引が出来ないの。先日紹介したエリーンが全て私達のオパールを買い取る事になったので、もしいいオパールがほしければ彼女から買ってほしいの。」

うそーーーーーーーーーーーー。

私は膝が笑い始めました。涙は出そうになるし、渡豪1日目にして
「このまま日本に帰りたい!」と思いました…。

「もっと早く言ってよ」

「甘かった」

「人生はやっぱり渡る世間は鬼ばかり」


私の頭の中はいろんな言葉がうずまいていました。レズリーはすまなそうな顔をしています。「どうして直接買えないの?レズリーのオパールは良質で、素晴らしいオパールで、価格もリーズナブルで、私ははっきり言ってあなたのオパールも実は仕入れたかったのよ。お願いそんなこと言わないで。」私は必死だった。せっかくまっすぐ飛ばない飛行機で何時間もかけてここまで来たのに、
すこーくあてにもしてたのに、、、。

「同じ価格ではもう出せないの。オパールの希少価値を守るためにエリーンが価格を決めてるの。」

本当にレズりーはつらそうにそういいました。
電話を切った後、私は電話の前で呆然と座り込んでしまいました。頭が真っ白になって、お先真っ暗になり、どうやって生きていったらいいのかしらと思ってしまうほど。こういう時は、なかなかすぐにプラスには考えられないものです。意気揚々と能天気にしていた自分がばかばかしく思えてきて、だんだん腹が立ってきました。なにかに八つ当たりしたいのに、周りは外人だらけ、部屋に帰って友達に話したいけど、英語でこんなこと話せないし、またそれも腹が立つ。

とにかく1回頭を冷やして少しは前向きに考えるしかないじゃない、、、、、

そう思ってはみたものの、頭に浮かぶのはつらい、苦しい、情けない、寂しい、悲しい、きつい、やめたい、1人ぼっち…オールネガティブワード…。たまらず涙が出てきてしまいました。

エーン!!

OLのままでいればこんなに辛い思いはしてないだろう。

なんで私はオパールの仕事を立ち上げる道を選んだのだろう??

あのままOLの仕事を続けていれば、、、。(少し後悔)

こうして、思いもよらず悲惨なスタートとなってしまったオーストラリアパース1日目。

ですが私がここまで落ち込んでしまったのは、鉱山なんか本当は行きたくなっかたからなんだということに気がつきました。

あわよくば、パースで市場調査だけして、またサーファーズパラダイスでレズリーから良質のオパールを買って日本に帰ればいいという筋書きが、心のどこかにあったのです。

やっぱり鉱山に行くことは自分の身を危険にさらすことになるとどこかで思っていたし、正直言ってやっぱり怖い!

何かあっても誰も助けてくれませんし、身を守る物も持っていません。


でも、神様は、あえて私に『鉱山へ行く』という試練を与えたいんでしょ!ここまで来たら行くしかないでしょ!!

 

 

 

 

くぇ

 

 

腹は決まった。明日からチケットの手配、鉱山オーナーのエリーンへ電話、予定は決まったので今日の所はゆっくり寝ることにしよう!
<ここでの教訓>

 運 は自分でつかんでいくことです。


■ 立ち止まらずに進んでいくことです。

 自分を信じる しかない、ということなのです。 

オパール みき  第6話に続く> 

 

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