娘は、通信高校卒業が1年延びてしまいました

全日制高校から通信制高校へ昨年転校した娘ですが…

週2コースにもかかわらず、通えたのは僅か３日間

しかも私の送迎で午前中2時間のみ

6月に３日間通っただけで…

またもや調子を崩し、幻聴が出て来てしまいました

その後また入院になってしまい、幻聴が酷くなりレポートさえも取り組めない状態になってしまいました

結果、取れた単位は僅かに４単位

延びるとまたその分、お金がかかります💴

親としては本当に笑い事では済まされない事態です

それに加え、いま娘は医療系のなりたい職業をみつけた！と言ってヤル気になっています

「放射線技師」です

ヤル気になって、勉強を頑張り始めたのは良い事なのかもしれませんが…

娘が取り寄せたパンフレットを見るも、もう見ただけで通えそうにない…

通えても実習とかテストとか、明らかに無理そう…

海外研修なるものを盛り込まれている学校もあり

いま現在、幻聴とパニック発作に怯え…

電車にもバスにも乗れない娘です

海外研修なんて…

考えただけで私は(心配で)吐きそうです

折角、(恐らく人生で初！)勉強ヤル気になっている娘

どうせ無理だと気づく日がくるんだから、わざわざ今言わなくてもいいだろう‥的な逃げの姿勢が私にはありました

今日は出来上がった分のレポート提出がてら、三者面談も兼ねて…

約8ヶ月ぶりの通信高校へ娘と2人、伺いました

３回しか通えていない娘は、まだまだ先生たちとは馴染めていません

それでも先生たちは、とーっても温かく娘を迎えてくださいました

面談が始まり…

勿論、卒業が同学年の子たちよりも1年延びる事についてのお話もされました

それは娘も了承済み

あとは…

ある程度は進学先を決めておかないといけない事。

全く学校へ通えていない…

しかもレポートも入院ばかりで出来ていない娘が、いきなり「放射線技師になりたいです！」なんて結構ハードな夢を口にしたので…

担任の先生も、すごくビックリされていました

学校の先生は、やはりシビアな現実をご存知です。

娘に淡々と、現実の話をされました。

「いま、学校に全く通えてないよね？放射線技師の学校に行くとなったら、受験もものすごく大変だよ。

いまの学力だと、学校のレポートの勉強だけじゃ絶対に無理だから、別に塾に通わないといけないと思う。

それに、もし学校に合格出来たとしても、それからもまた大変なんだよ。

8時から17時までビッチリ授業だからね。

それが月曜日から金曜日まで。

そして国家試験を受けるまでに、相当数ふるいにかけられちゃうんだよ。」

私は恐る恐る娘の顔を見ました

私がずーっと言いたくて言えなかったことを、いままさに先生が話してくれています

それでも娘は

「頑張ります」

と言いました

続けて先生が、

「あのね。やりたい職業が見つかって頑張る事はいい事だけど…。

放射線技師はなかなかいま飽和状態で、就職先見つけるのが厳しいらしいよ。

大学病院で働いている放射線技師は、何人かだけでしょう？

看護師に比べたら、圧倒的に配置人数が少ないよね？

例えばだけど…

苦労して放射線技師になれました。

山の上のど田舎のボロボロの病院に、運良く就職が決まりました。

そんなところでも楽しく働ける自信はあるかな？」

娘は少しハッとした顔をしていました

医療ドラマが大好きな娘は、きっと大きくてキレイな病院で颯爽と仕事をする自分を想像していたのだと思われます

「この先ね。働けるようになることが本当に大切な事なんだよ。

お母さんもいつまで元気か分からないんだよ。

そうなった時に、自分1人で生きていくには仕事は大切。

いま選択しようとしている進路は、現実から大きくかけ離れていると思うよ。

防寒着も何も着ないまま雪山に登るみたいなもんだよ。

病気とも上手く付き合っていかなければいけないし、もう少し、ハードルが低そうな進路を考えてみたら？？」

先生は、私が言いたくて言えなかった事。

全部、優しくわかりやすく、娘に話してくれました

娘は真剣に聞いていました

きっと…

同じ事を私が話しても、娘は聞く耳をもたなかったと思われます

厳しい事を言われたのかもしれません。

でも現実問題、病気を抱えて生きるという事は、やりたい事を何でもやれるわけではないのです。

我が家は母子家庭です。

大学なり専門学校なり…

同じくシングルマザーの友達に学費の事を聞くと、奨学金は当たり前。

「子ども(本人)が40歳になるくらいまで返さなくちゃいけない子どもには申し訳ないけど仕方ないもんね」

と言っていました。

そりゃそうです

母子家庭で奨学金なしで学費を払うなんて、大変です

大学なり専門学校なり行くんだから、きちんと働ける大人になっている…というのが大前提ですよね、病気を抱えていないお子さんを持つご家庭は。

でもうちは…

そもそも娘に40歳になるくらいまでの借金を背負わせるなんて事…

出来るわけがありません

そんな借金を娘に背負わせたまま、私が死ぬなんて事

考えただけで具合が…

それ以前に

大学なり専門学校なりに通えるのか？

電車、バス、乗れる？

勉強についていけるのか？

学校はなんとかなったとしても…

仕事みつかる？

フルで働ける？

ハードな仕事はストレスかかって再発を繰り返すんじゃ？？？

もうとにかく、純粋になりたい職業をみつけて学校に通って資格を取って働く。

こんな当たり前の事を選択肢に入れるべきではないのでは？との想いが私の中で渦巻いています

でも折角、娘が頑張る目標を見つけて、まだ幻聴やら副作用やらでも辛い中、勉強を頑張り出した

「病気やけん無理やん？？」

ストレートにそう言えるならば簡単ですが…

病気の性質上、それは無理

大学、専門学校はかかるお金も桁違い💰

私的には、非現実的なものにお金と時間をかけるのは…

私の年齢も考えると賛成しかねます。

通信高校の先生が言われたように、私がいつまで元気で働けて、娘を支えてあげることができるのか。

もし私が居なくなった時に、どんな仕事でも働き方でもいい。

娘が自分で生活していけるだけの生活基盤を築いていれば、私はそれだけで安心です。

仕事は好きな事をするのが一番ですが、仕事をしていくうちに好きになる事だって充分にあります

とにかく…

すごく高い目標を掲げて頑張って…

頑張った先にまた再発…

そんな未来が一番、母は怖いのです

通信高校の面談を終えた娘は、あっさりと「放射線技師はやめる！やっぱり心理の道に進みたい！！」

再来週までに、第5希望までの進路希望用紙を提出しなければいけません

娘が輝ける未来への目標

一緒に話し合おうと思います(笑)