ツインレイを描いた小説
吸涙鬼
伊波さんのブログで知ったのですが、
とても良かったので、紹介させていただきます
市川拓司さん
『いま、会いにゆきます』
を書かれた小説家さん。
自身が発達障害を持ち、繊細で、生きづらさを抱えています。植物の中で、小説を書かれるそうで、草花や木の描写はとても美しいです。
ホリエモンが、
いま、会いにゆきますを、好きな小説にあげていて、
意外とロマンチストな人だなと印象深く思っていました。著者もホリエモンも、スターシードぽい性格なので惹かれるところがあったのだろうなと…
わたしはもともと苦手なのですが、
少女漫画ちっくなラブロマンスでも、
男性が書いているからか、苦手な人や男性にも受け入れやすいと思います。
自衛隊のエッセイ漫画に書いてあったのですが、
自衛隊のみんなで回し読みもしていたそうです😂
ストーリー
病弱な少女が、孤独で、謎めいた転校生の少年と
少しづつ複雑に、惹かれあいます。
少年の正体は、不死のエネルギーを持つ、涙を吸って生きる、吸涙鬼という存在でした。
少年は20歳まで生きられない体の少女のために、
ほぼ裸で、互いの体を寄せ合って一晩過ごすというやり方で、エネルギーを分け与えます。
少女は地獄のような心臓が止まるような熱に侵されながらも、本来の、眩い美しい体や精神を取り戻します。
何がツインレイに似ているか
この、出会いで
自分でも未知の感覚に包まれて、知らなかった本来の力を取り戻す。
その描写が、丁寧に、痛みも甘さも鮮烈に描かれています。
そして、小さな引力で、じわじわと惹かれ合う2人の、様子や、
2人には何かあると気づいた2人の会話など、
読んでいて癒されます。
繊細さを肯定してくれる
世の中で上手く生きられないような、
自分らしさを、この本では強く肯定してくれます
繊細さゆえの美しさ、こだわり、優しさ
いつもは受け入れてもらえないことが、この本の中で繊細なもの同士で、成り立ち、良さを引き出すように描いてくれます。
著者からのメッセージ
「この世界。この国に対する強烈な違和感。自分はなぜこうまでひとと違うのか? その虚構的解釈としての物語。
なぜひとびとはこうも他者を否定することにやっきになっているのか。現実でも創作物の世界でも。否定すること。憎むこと。妬むこと。豊かさではなく乏しさを描いた世界。現実に目を向けるんだといいながら、彼らは負の心をむさぼります。
『吸涙鬼』は、彼らではなく我々の物語です。愛とは生きて欲しいと強く願うこと。肯定し、受容し、赦し、そして生かす、育む。情熱と官能。熱を帯びた感傷。死と再生。吸涙鬼という存在に与えた体質の多くは、現実にぼく自身が背負っている業のようなものです。そして彼が愛する少女の個性はぼくの妻から。水と火の邂逅。陰と陽。生まれる遥か前から惹かれ合うことが約束されていたふたり。
この小説は、ぼくの仲間への呼びかけ、我々はここにいるぞという、ささやかなる烽火でもあります。もしかしたら、あなた自身が吸涙鬼なのかもしれないのです。」
個人的な感想
正直少女漫画的な違和感もありました。
2人だけの世界すぎるというか…
謎のエージェントが出てくるのもちょっと面白かったです。
かなり苦手なジャンルなのですが、それ以上に美しく、魂の恋というものを、鋭く描いていて、
魂の傷に触れてもらえた。という気持ちになりました。
誰にもわかってもらえなかった、
痛みをわかってもらえた。寂しかった。と思いました。

