―木吉side‐
WCが終わって、優勝して、悪化してしまった膝の手術をするためにアメリカに渡米。
アメリカの冬はすごく寒い。東京にいた時は、マフラー一つで過ごせてたけどこっちはコートがないと生きていられないくらいに寒い。
手術が終わってリハビリが始まったら、月日はあっという間に過ぎていって7月に入ってしまった。病院の中で過ごすことが多いからよくわからないけど、アメリカの夏も厳しいらしい。
リハビリの効果もあってか少しずつ膝の調子が良くなってきて、病院内の散歩が趣味になってる。病院の中庭にはストバスのコートがあって、時々楽しそうに子どもたちがボールを追っている。見るたびにあの頃が懐かしくなって、日向たちとバスケがしたくなった。
日本とアメリカは昔と比べたら、近くなったのかもしれない。日本を離れる時も、「会いに行けない距離じゃない」って誰かが言っていた。それでも、やっぱりこっちに来てからメンバーに、日向に一度も会っていない。飛行機に乗るにはお金がかかるし、学業が中心の高校生にとっては時間も足りない。
会いたい、という思いが募れば募るほど会いたくなって胸が苦しくなる。
今すぐにでも飛んで帰って日向を抱きしめたい。
すぐそばで体温や心音を感じていたい。
いつでも君の隣にいたい。
君は何をしているの
早く会いたい
―日向side―
WCも終わってもう半年が経とうとしている。毎日冷たい北風が吹いていたはずなのに、いつの間にかジリジリとした厳しい日差しが照りつけている。吹く風は生暖かく、体育館はサウナ状態で水分補給を怠ると熱中症で倒れてしまいそうだ。
新たな目標もできて、チーム一丸となって日々の練習に励んでいるけど何かが足りない。……ゴール下を支えるあのでかいヤツ。天然で、空気は読めてんだか読めてねぇんだか分からねぇし、優しい表情の裏に隠れるしたたかさ。いたらいたでめんどくせぇけど、いねぇと寂しい。いつの間にこんなに女々しくなっちまったのかな…。
オレと木吉は俗に言う恋人関係。まぁ、世間的に認められる事はないだろう。見送りの時に「待ってっから」なんてカッコつけてみたけど、内心は今すぐにでも泣いてしまいそうだった。世の中は進歩して、電話やメールはいつだってできる。けど、時差の事を考えると申し訳なくなってしまう。あっちが夜中だったらどうしようとか。すぐに会いに行けない距離にいるからこそ、電話をして声を聞くたびに寂しさが募る。
不安なときにオレのそばにいてほしい。
そのデカイ体で抱きしめてくれよ。
「楽しんでこーぜ」って笑顔で言ってくれよ。
今、お前は何してんだよ
今日は七夕。
おり姫とひこぼしは1年に1回会える特別な日。
お前のいるアメリカからは天の川見えんのかな。
早く帰ってこいよ、オレのひこぼし。
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本当は木日の日にupしようとしていたのが今に至ります。
黒バスの最終回を見て、スキマスイッチの奏を聞いたら無性に書きたくなりました。上手くまとまってますかね。