おはようございます。
真冬よりも、今頃の時期の方が手先の冷たさを感じます。
膠原病の方々は、レイノー出てませんか
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以下の話題は、医師や看護師が書いたものではありません。
情報提供ということで、私が知っている事をまとめただけに過ぎないので、
その点をご承知おきください。
今日の話題は、副作用を逆手に取るという話。
薬の副作用って嫌だよね。でも、それを逆手に取ることもあるんですよ。
《★空咳を利用》
血圧を下げる薬にはいろいろな種類があるけど、その中にACE阻害薬と呼ばれる種類があります。
空咳の副作用があるということで、最近はACEに変わってARBという種類の方がよく使われているみたいだけど、
この空咳の副作用を、誤嚥性肺炎の予防に利用されることもあるんです。
高齢になると、唾液が誤って気管や肺に入り込みそうになっていても咳き込まないこともあります。
咳反射が鈍感になってしまうのね。
これが誤嚥性肺炎の誘因の1つにもなってます。
肺炎は日本人の死因の第4位。高齢者の死因に限って見ると第1位です。
そこで、空咳の副作用を利用して、
どうせ血圧を下げる薬を処方するのならACEにして、咳を促がして誤嚥性肺炎を予防しよう!という訳です。
高齢者にとってはまさに「エース」級の薬になってるかも・・・・
《★眠気を逆手にとって新薬デビュー》
「ドリエル」という睡眠改善薬が街のドラッグストアに置いてあるけど、あれは元々は抗ヒスタミン薬です。
蕁麻疹や痒みを抑える薬。でも、眠気が強いということで人気がイマイチ。
そこで、この眠気を逆手に取って、睡眠薬ではなく
「睡眠改善薬」として再デビューしたのが、「ドリエル」です。
転んでもタダでは起きないのね。
《★失敗から生まれたバイアグラ》
最後におまけ的な話題。
バイアグラがどんな薬かは、男性陣ならもう説明不要ですよね。
この薬、元々は肺高血圧症の治療薬として開発される予定でした。
しかし、臨床試験で効果がなくて、
諦めて薬を回収していたのですが、回収率が悪い・・・・
どうして返却してくれないんだろう?と臨床試験に参加した患者さんに聞き出すと・・・
「(股間の)息子が元気になるから、この薬が欲しいんだけど・・・」という人が何人も!
そこで、これはEDの治療薬になるかも! と開発路線を変更して、見事バイアグラを開発することができた!という
棚から牡丹餅 みたいな薬なんですよ。
これら以外にも、副作用を逆手に取っている例はあるので、
もしかしたら皆さんも副作用の恩恵を受けているかも。
「バカとはさみは使いよう」ってことわざがあるけど、
薬の副作用も同類だったり・・・・?
いずれにせよ、
薬は、用量用法を守って使用してくださいね。
良いお天気になってきました。
今日が良い日でありますように!