戦う大相撲業界

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八百長問題にゆれる大相撲業界の今後の行方

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 八百長問題にゆれた大相撲業界。


 NHKの放映問題や国技でありながら日本人力士が上位に存在しない現状。


 このような現状の中、大相撲ファンはどんどん減少し、テレビでも空席が目立つようになってきたのは必然の流れである。


 このような悲しい現況の中でもやはり国技として存在する大相撲の根強いファンは多いのではないだろうか?


 今では大相撲ファンです。


 と話すこと自体、何か後ろめたいというか悪いことのような気もするほど世間の目は冷たい。


 私も歯がゆい思いを重ねながら、いらだちながらもやはり大相撲が心から好きなファンの一人である。



 子供の頃・・・・


 5時を過ぎると茶の間のテレビは大相撲が流れ、つまらななぁ・・・・と思いながらも何となく見ていた。


 こんな平凡な家庭に育った私のように気がつけば今日はどの力士が勝ったのだろう?


 と少しだけ気に止めながら過ごしている日々。



 今後の大相撲業界が更生されることを願い、日本人力士の成長を願い、思いを綴っていこうと思う。


 直近での33勝という成績をようやく残し大関昇進を果たした琴奨菊。


 大関の昇進を伝える伝達式では、


 「万里一空の境地を求めて日々精進します」


 と口上を述べた。



 毎回昇進時の伝達式で述べる口上は話題となるが、今回の琴奨菊の言葉もまた意味深い。


 この万里一空とは宮本武蔵の五輪書の一節からの引用。


 全てのものは一つであるという武蔵の精神的な境地を示した言葉として有名だ。


 琴奨菊はトントン拍子で大関まで上り詰めた訳ではない。

 努力の積み重ねでここまで一歩づつ登ってきた大関である。



 今回の琴奨菊の口上は相撲道を今後も一歩づつ歩み続ける決意の証と言えるだろう。


 尚、伝達式の場で琴奨菊は以下のコメントを残している。



 「努力の先に大関の地位があった。ますます努力していきたい」



 努力の先にあるものはひとつ。


 一般的にはその対象は横綱であるが、その境地は他人ではなく個人が決めるもの。


 自分が定めた道を貫いて欲しい。

 9月11日に始まった秋場所。

 今場所の最大の注目は大関日馬富士の綱取りである。


 先場所は全くの完勝ともいうべき優勝を果たした日馬富士の現在のモチベーションは非常に高い。


 初日の相手は小結の豊ノ島。


 以前から大型力士と組み合うと独特の型から力を封印するように相手を倒してきた日馬富士であるが、今は体重も増し最近では力強い相撲も増えている。


 この日の豊ノ島線ではその力強さでねじ伏せようとした自信のある相撲を見せつけている。


 しかし結果的に勝ちはしたものの、このスタイルで戦いを挑んだ時の日馬富士には若干の不安も残る。


 絶好調の稽古を積んでいた日馬富士であるが、従来の粘り強い低い姿勢からの相撲を取れない場面では稽古場でも自分より格下の力士に敗北している。


 この点に関しては、横綱へ上るための過程、階段のひとつであり避けて通れない部分であるのかもしれない。


 国技である大相撲の横綱のスタイルは相手の突進をまず胸で受ける。


 古くからの相撲ファンの方であればそのような力士が横綱であるというイメージがあるかもしれない。


 もちろん横綱にこのような定義や条件は存在しないのだが、横綱戦では立ち会いから回りこむような手の込んだ相撲はご法度的な空気があるのも事実である。


 それはやはり横綱が突進を胸でしっかり受け止めることに他ならない。


 そこまで大きな肉体をもたないかつての横綱千代の富士は、当時の大関小錦の突進を胸で受け止め、数回の突き出しでそのまま土俵の外まで吹き飛ばされていたシーンが何度かあったのを覚えているだろうか?


 千代の富士は横綱としてのプライドが吹き飛ばされうような負け方をしても尚、300キロ弱という信じられない小錦の巨体を毎回受け止め必ず組んで相撲をとった。


 日馬富士の今の形への変化は何か決意のようなものも感じるが、この型でもし先日の出稽古のように勝てないとなると、従来の自分のスタイルに戻す可能性も出てくる。


 どちらが正解ということはないが、朝青龍のように自己流を貫くか?

 それとも白鵬のように本格派を目指すのか?


 今場所の日馬富士は見ものである。

 大関魁皇が引退し、日本の国技である大相撲はとうとう横綱・大関ともに日本人力士がいなくなるという何とも情けない状態が続いている。


 以前は大関の最有力候補とも呼ばれた稀勢の里も最近ではあまりの勝負どころでの弱さに大関への期待も揺らぎ始めている。


 稀勢の里は体格、年齢共に可能性は十分。


 そう騒がれはじめてからあまりにも年数が経過してしまった。


 140キロクラスの巨体激しくぶつかり合う大相撲。


 力士のピーク時はそう長くは続かないし怪我による引退の危機は誰にでもつきまとっているからこそ、上がるチャンスがある時にチャンスをたぐり寄せる力技も必要である。


 このような状況の中、急激に日本人力士の中で大きく台頭してきたのが鶴竜である。


 鶴竜は力士の基本である組んでからの相撲が強い本格派力士。


 スタイルとしては横綱白鵬に近いようにも感じなくもないが、この鶴竜が横綱になるには大きな弱点がある。


 それは上位に弱いという点である。


 こと横綱白鵬戦に関してはここまで18戦して全敗。


 勝てない・・・本当に勝てない。


 八百長疑惑や野球賭博疑惑などの容疑で引退した大関琴光喜が過去に朝青龍に全く勝てずにいた時代があったが、琴光喜もまた大関以上にはあがれなかった。


 単純な比較は適切ではないが、横綱になる力士はこれだけ多く対戦すると数回は金星をあげ話題に上るもの。


 過去の歴史から見ても全く太刀打ちできない現在の鶴竜の力量では大関の上は正直見えてこない。


 上位陣との対戦で星をとれるようになること。


 そして横綱白鵬に土をつけられるような強さを身につけること。

 口では簡単に言えるが、やはりこの2点をクリアして鶴竜にはお情けではなく堂々と昇進を果たしてもらいたい。

 大相撲の八百長問題が大きくとり出された2010年。


 一向に改善されていないと判断したNHKは2011年の春場所の大相撲放送を見送った。


 大相撲業界にとってNHKの放映料の収入は実に大きい。


 1場所の推定放映料は5億円。1年間で毎年6場所ある大相撲ではおよそ30億円の収入がNHKからもたらされていることになる。


 NHKの誠実?な対応によりこの多額の放送料収入を失った大相撲業界であるが、大相撲業界は大きな黒字経営が続いているためNHKの放映料が数場所なくてもなんら問題ない。


 ただし、ここで忘れてはならない問題がひとつある。

 そうあまりにも巨額の利権についてである。


 NHKは国民から平等に受信料を受けるいわば国家機関のような体質。


 一般企業のように営業をかける必要もなく、受信料から製作された番組を再販DVDやオンラインで販売し新たな収入源を得ている。


 ある意味税金のように無条件で取り立てることのできる収入源があり、その無条件で取り立てる資金の使い方に関しては毎度のように不祥事を積み重ねているのである。


 八百長問題にあたってNHK側は誠実な対応を示したように世間では考えられている。


 しかし、今までの放映料に関していわば税金のように取り立てたお金が景気の変化がある中でもバブル期と同様の放映料を支払い続けていることに違和感を感じる方も多いのではないだろうか?


 NHKも大相撲業界もどちらも経営的にはかなり守られた機関どうしのこの大きな利権問題で今後新たな不祥事が生まれないことを願う。