前回現実に起きていることそっくりなシーンが、事件が起きる前に既に脚本されていたと書いた。

所謂裏金問題の件だ。相当以前から行われていたと見えて、自民党や議員の回りに居た人たちの多くがその事実を知っていた証とみていい。

当人家族は言うまでも無いだろう。

 

所で、その自民議員が「公共放送は必要」と、数十年前に作ったNHK関連の政策法律。

時代が大きく変化しても手を付けようとしない。

ガッチリ出来上がった利権。それを手放したくない官僚たちとがっちりスクラム組んでしまってる。

 

僅かな自民議員がお飾り的に「改革を!」とは言うが、言葉だけで実際には何もしない。

つまり体裁を装っているだけ。

 

個人的には好きでは無いが、立花孝志氏が一人立ち、やっと問題視するようになった。

好きでは無いがその行動力実行力は評価している。

 

所で、毎日曜日に放送している大河ドラマ。始まってからかなり長い。

観ている人は、歴史の流れなどは勉強になったとは思う。

 

自分が未だ世間知らずの若い時、あのドラマは事実なのかと疑問を持った。

殆ど事実だと言う人がいたら

「レコーダーも無い時代に、歴史上の人物があのような台詞を言ったと言い切れるのか?」

と、質問したい気持ちに襲われた。

 

後から納得したのだが、NHKは大河ドラマと銘打ってる。つまり、ノンフィクションでは無くフィクションだということになる。

あのストーリーを書いた作家の気持ちや考えであり、言葉なのだ。

 

勿論、如何にも史実といわんばかりのNHK。当然それなりの時代考証はしているだろう。だが、時代考証しているだけで事実では無い。なぜなら台詞まで確認しようが無い。

 

自分は物書きというものに憧れた時代があった。なので、フィクションとかノンフィクション、そういう物に常に考察する癖があった。

そこで、あの大河ドラマを事実と観るのは危険だとの結論に至った。

なので、大人になってからは殆ど観ていない。

 

勿論、ドラマと謳っているのだから、史実通りのストーリーを描かなければならないという義務は無い。

だから、嫌なら観なければ良いだけの話。

 

所が最近、年の功も大分積んで居るであろう年配の方が、私に蕩々とあの武将はこんな気持ちでこんなことを言っていたと語るのである。

思わず「それって作者脚本家の考えであり作られた言葉だよ」と言いたかったが、人生の先輩なのでね、頷いて聞いて上げた。

 

視聴者全員が、「ドラマ」という意味を理解して観ているのならそれは問題無い。

しかし、ドラマの中のシーン全てが実際にあったこと、実際に喋った言葉と信じてしまう人がいるのを知った。

これって問題無いだろうか?

事実、豊臣系のドラマだと豊臣側に感情移入。それを観た後で徳川系のドラマを観て、今度は徳川側に感情移入。それに、全く矛盾する場面が無いのだろうか?

本当は悪とは言えないのに悪にされた武将や登場人物がいるのでは無いか?

 

そんなことを考えると、大河ドラマは決して素晴らしい作品とは言えないと思う。

 

 

 

 

 

 

せめて、「時代考証をしっかりしているが実際の史実とは言えない飽くまでもドラマ」と、NHKは言うべきでは無いかと考える。

世の年配者は、NHKの放送内容はすべて正しいと教育されてきた人があまりに多い。

 

ドキュメンタリーにしても、事実を映せるかも知れないが真実を描き切っているとは言えないのだ。なぜなら、印象的な部分をピックアップし、細切れを放送するから。