水戸岡鋭治さん

僕の中で歴史的なことが起きました。

六本木で行われている、デザイナー水戸岡鋭治さんの展覧会

「大鉄道時代展」にお邪魔してきました。

http://www.axisinc.co.jp/publishing/exhibition/201110_1.html

明日まで開催しているこの展覧会では、

水戸岡さんがてがけた鉄道デザインの数々、

工夫、こだわりの一つ一つをじっくりと味わうことができます。

かわいらしいイラストがあったと思えば

インテリアから建築物、まちづくりまでデザインしてしまう水戸岡鋭治さんの作品群。

このブログでも何度「水戸岡さんの作品」と紹介したことでしょう。

JR九州の多くの車両、駅で水戸岡さん作だったりしますが、

今では多くの私鉄や路面電車でも作品に触れる（乗る）ことができますね。

（僕が最初に出会ったのは井原鉄道の車両でした）

鉄道旅に楽しさ、感動、やさしさ、かわいさ、をプラスしてくださった、

「こんなところまで！」という気配りの細やかさ。
ごつい「鉄道」という素材をここまでPOPに、人の気持ちに寄り沿うものにしてくださった

功績（というのはおこがましいですが）、並々ならぬものがあります。

まさに、鉄道に「水戸岡さんの時代」を築いたといっても過言ではありませんね。

細やかなところにまで趣向をこらしている作品は、見ていて本当に飽きがきません。

早く「A列車で行こう」に乗りたい！

会場にいらっしゃいまして、

ご挨拶と握手と、少しお話をさせていただきました。

非常に丁寧に、ひとつひとつの作品についてお話いただく贅沢。

「あなたも歌を歌っているのならわかるとおもうけど、

相手の人にどう伝えるのか、これでもかーってほど考えますよね(^^)」

「・・はい（T-T)」

色んな要望や制約がある中で、ものを作る人は戦っている。

それでも諦めず形にしたから、残る。

洗練された作品の数々。

けど、多分納得いかなかった試作品が大量にあることは、

ものをつくる人のはしくれとしてこんな僕でも知ってる。

戦って磨かれて、こんな優しい顔になるんだな、って、

水戸岡さんと間近でお話して、初めてそう思ったのでした。

がんばろう。うん。