11春旅 2日目まとめ(JR完全乗車の旅その1)
旅日記1日目が終わり、2日目の朝です。
寝台特急日本海A寝台に乗車中。
寝台特急の「あのチャイム」(ハイケンスのセレナーデ)で起床。
まどろんでいると、金沢から乗ってきた車内販売の方がカーテンの隙間から見えました。
モーニングコーヒーで目を覚まします。
うーんマイルド・・って
もう加賀温泉に到着!?
景色はうっすら雪化粧。そろそろ支度しなきゃ。
寝癖を直し、歯を磨いて出発です。多くの人はまだ降りないらしく、
(そんなに急がんでもええやん、どないしたん)て顔してました。
人生初のA寝台ともお別れ。贅沢な時間は早いもの。
(約13000円をおごった夜でした。。)
大阪行きの寝台特急日本海が、福井駅に僕をおいて出発してゆきました。
<福井駅>
福井駅前、雨上がり。
未乗の福井鉄道に朝の寄り道です。
<市役所前電停>
福井駅前→田原町行きがまだないため、
快速越前武生ゆきで次の市役所前まで行き下車。
快速は市役所前電停でスイッチバックして進んで行きました。
僕はこちらの田原町行きに乗ります。
路面電車なのに普通の電車サイズが来た。モ610形。
もと名鉄の名城線を走っていた車両とか!
なんと列車の側面に
階段がついているのです。すごい!すごい!!
路面電車規格を走るためドア前に折り畳み式の階段が出てくるんですね。
市役所前電停には切符受け取りのおばちゃん(↑)がいて、
通学客を出迎えてました。
やるな、お前!
<田原町駅>
えちぜん鉄道との乗り換え駅、田原町まで来ました。
ここから車両変わって、なんと念願の200形に乗車!!
福井鉄道
しかもトップナンバー。
なにこのかわいいカウキャッチャー!!
しかも車内、ゆったりボックスシートなのです。
ふぁー来てよかった福井。
このまま越前武生(もと武生新)駅まで揺られていきます(^^)気分良し!
昭和35年に新車でこいつが街に来たとき、人々はどんな風に出迎えたんだろう。
福井鉄道の階段つき旧型車両、
カワイイんだけどお年寄りは乗り降りがほんと大変そう。
でもそこを若い運転士が手助けしたりありがとう言ったり、
そういう不便からの労りの気持ちやコミュニケーションが世代間の理解を育むと思ったりもする。
ことばの話。
北陸の人のことばは
「いっんだけど」とか次に繋がる語尾に独特の抑揚がある。
電停でおばちゃんと話してて、そんなことに気づきました。
昨日の秋田では
「して」の「て」がte-aのようにaとeの中間の音、
「するときに」の「に」がni-eのように、
音を逃がすようにiとeの中間の音がついてくる。
旅は、街のことばの違いも面白い。
普通の乗客に聞き耳を立てる癖がつきました。
<越前武生駅>
福井鉄道を完乗しました!
この駅、ずっと「武生新」駅という珍しい駅名だったんだけど、
去年の3月に変わっちゃったんですね。
こっちの塗装とヘッドマークもかわいいな。
もともとの急行色だそうです。
越前武生駅から5分ほど歩いて武生駅。
<武生駅>
JRに乗り換えて敦賀まで行きます。
やってきたのは521系新型車両。電車って速いね(笑)!
キレイ過ぎる座席、広すぎるトイレ。
結局大好きだった419系食パンに会えなかったのが実は残念で残念で。
ぼろいけど、くすんでるけど高い天井で僕をびっくりさせてくれたあの車両。
折り戸の扉をギシギシいわせながら、
僕に日本海を見せてびっくりさせてくれた。
すっぱり切れた顔のあいつはもういない。のか。
長い長い北陸トンネルを抜け、
新型車両のデッドセクションの軽めの消灯に気づきながら、
ちょっと寂しさを噛むのでした。
まもなく敦賀、敦賀です。
(つづく)