10春旅まとめ 3日目（その２）

北海道完乗を目指す旅、

リアルタイム旅日記をもとに5日間のうち3日目のお昼。

長距離を走りとおした快速列車がようやく休める場所、終点の滝川に到着しました。

滝川の名物お昼ご飯は・・と駅前の観光案内所のお兄さんに聞いたところ、
ここが近くて美味いですよ！とオススメされた小さな焼肉屋さんに到着。

お昼時から焼肉のいい香りが店いっぱいに広がります・・

早く食べたい！

注文するやいなや
お店の娘さんが「えっと、、何時の列車に乗りますか？」と。

作るのにかなりがかかるらしいです。

15分くらい待ったかな？

来ました！

滝川の名物、ジン丼。

ジンギスカンがご飯の上に！！
地元では略すらしいです。

短期クロージング

ふく鳥のジン丼、激しく美味くて、あっと言う間に食べちゃいました。
店主さんがわざわざ出てきてくれて(時間かかってすみません)と。
なんか恐縮です。。



滝川の案内所のかた。
わざわざ雪道一緒に歩いて店を教えてくれたんです。ありがとう！


さて、

お腹も満たされたところで再び根室本線へ。

って、さっき乗ってきたキハ40じゃないかー！
ずーっと走りとおしなんですね、このダイヤに入った車両。

未乗の富良野線制覇のため富良野まで戻ることにしたのです。

車内は地元のおばさんと学生さんで満載。

この辺の学生さんの言葉は、

不思議と標準語のイントネーションに近くておもしろい。

しかし、話の内容を聞いてみると

「付き合った」「別れた」という単語を聞くこと15回以上（笑）

学生と乗り合わせると、生々しくて楽しいです。

これは、あとで出てくる「美瑛の丸恥体験」でも思ったことヽ(;´Д｀)ノ

＜芦別駅＞

ほとんどの学生さんが芦別駅で降りていきました。

縦の駅名標が超たくさん。

これって駅で何枚って決められてるのかな。
駅長の趣味で特注できるのでしょうか。

不自然にとんがった山。あれはズリ山かなあ。


ズリ山=炭坑で出た土砂を積み上げてできた人工の山。
赤平にはズリ山階段というのがあるらしいです。

駅には沢山の貨車が停まれるよう、広大なヤードがありました。

炭坑文化の歴史と鉄道は、切っても切れない関係にあるということ・・

これは実際鉄道に乗ってみてわかったこと。SLも石炭燃やして走ってたわけですしね。

この辺調べたら、九州や北海道に張り巡らされた路線の由来や沿線のこと、

もっと良く知れる気がします。


石炭産業ってかつて地域活性の大元だったし、

石炭の衰退とともに、地方の元気も失われていったんだなあ。

政策で地方分権とか言っているけど、

そんなふうに地方にしか存在しない産業（しごと）がない限り難しいと正直、思った。

＜富良野駅＞

そんなことを考えていたら、富良野駅に到着。

ここで次の列車まで44分、時間があります。

なもんで、ちょっと駅前愛してきます。

クマ出没注意！駅付近では

ディーゼル機関車RED BEARが、ぐわんぐわんいいながら役目を待っておりました。

接近してみるとでかくてほんと迫力があります。

凸型じゃないディーゼルって、なんかごつくて男のにおいがします。


動ける時間は1時間もないわけで。。

効率的に町を楽しまなきゃいけないわけで。。

富良野駅から徒歩で回れるところを探します。

地元MAPを貰い向かった先は、やっぱり「北の国から」資料館。

写真はいくら撮ってもいいそうですが、ブログアップとかはやめて下さい、と

入り口にお知らせが。なのでばしばし写真撮りまくってきました。

さだまさしさん直筆のテーマ曲譜面とか、

小さい頃の純君蛍ちゃんの写真とか、見どころいっぱいの資料館でした。

実は、

裕木奈江さんが出た回しかちゃんと見たことのない（笑）「北の国から」。

今改めてDVDを見直してて、ようやく4巻まで来ましたが、

小さい頃の純が自分に激似な気がしてきた。。

しかしなにより、さだまさしさんの曲。
俺こういうのフォーキーな優しい感じ好きなんだなぁと再認識しました。

「ほのかたび」も、確実にこの影響受けて作ってます。

時間ギリギリまで観覧して、

ダッシュで駅に戻って間に合ったキハ150富良野線で旭川へ！

窓も大きく東日本キハ110系みたいに快適な乗り心地。
でも北海道ぽくなくてちょっと寂しいのはなんでだろう。。

マイタウン列車・・・

地元の人が乗る用ですよ、ってことですね。

すいません、よそ者ですが失礼します。。

旭アサゲット。

＜鹿討駅＞

ホームが板きれ！
てか駅名標の足、長っ！

鹿討、なんて北海道らしい名前。

＜美馬牛（びばうし）駅＞

びばうし！これも北海道らしい。

なんて宛て字かと思って調べると「ピパ・ウシ」＝カラス貝の多いところ　という意味。

北海道には多い地名だそうです。

この辺はゆるやかな丘の農場が続き、伸びやかないい雰囲気です(^^)

＜美瑛駅＞

美瑛=ピィエ=「油ぎった川」。
この石造りの駅舎は昭和27年建造。

駅自体は明治32年開業（！）だそうです。

旭川キャンペーンの帰り、ここからタクシーで旭川空港に行ったなあ。。

てことで富良野線制覇！

ここで沢山の学生さんが、乗り込んできました。

と同時に過去の乗り鉄史上、最高の丸恥体験のはじまりです。。

乗り込んで来た学生さんたち、やっぱり付き合った別れたの話をしてまして(・∀・)

ちょっとガラ悪いほうかな・・とかは思ってたんです。。

僕はボックス席に座ってました。

「マイタウン列車」ですので、地元の方の邪魔にならないようおとなしくしてたんですが

美瑛からかなりの混み様となり、車内は相席状態に。

しかもみんな終点旭川まで乗っていく感じでした。

すると、僕の向かいの席にカップルのお二人様が来まして、

ボディタッチにはじまり（いやいや）

割と生々しめなえ○ちの約束の話に（いやいやいやいや）

僕の目の前でキ○スまで繰り出すしまつ（いやいやいやいやいやいやいやいや）

たぶん、付き合うことができて相当嬉しかったんでしょうね。

自分の学生の頃こんなだった・・いや、ここまでではない（笑）

ちょーーっとおじさん恥ずかしかったなぁ。。

よく「食べるのは家でやろう」「化粧は家でやろう」って啓蒙広告ありますが

いちゃいちゃも適度に、がいいですね（笑）

で、外の写真なんか撮って気を紛らわせます。

はぁぁ。。丸恥体験もここで終了。恐るべしマイタウン列車。。

高架化がまもなく完成する旭川駅に到着。

＜旭川駅＞

おお！ピカピカ！

今日は旭川泊ですが、ちょっと早く到着してしまったので、

ちょうど来たキハ183系特急オホーツクで深川まで行ってみます。

凄いディーゼル爆音と重量感。ターボが付いてるらしい！

昔のディーゼル特急はキハ181といい・・パワフルですごく好きです。

この列車の面白いところは、
車内で、区分けが色々分断されているところ。

普通、車両で（この車両はグリーン車）（この車両は指定席）とわけますが、

特急オホーツクは座席の一部がグリーン車になってる「キロハ」とか

一部指定席の自由席車両とか、なかなか面白い特急車両です。


一部指定席車両には

このようにヘッドレストに刺繍がついてます。

なんかここだけ空いてるなぁ、と思ったら、

間違えて指定席に座ってました。

車掌さんに言ったら、

「旭川から深川のひと駅区間なので大丈夫ですよ、

指定券持ってる人が来たら代わってください」と

と優しいお言葉。

特急だと割とあっという間に

＜深川駅＞

深川駅に到着。

ここからちょっとした秘境？に行ってみます。

初乗車の留萌本線キハ54。

シンプルな外観ながら、内装は一部転換クロスの旅感たっぷりの車両です！

暖房もない北海道、寒い夜の無人駅。
北一已（きたいちやん）駅へようこそ。

静かな静かな1時間がはじまります。

（つづく）