10冬旅まとめ 4日目(その2)
今日はちょっとショックなことが起こります。。
九州北部のこまごました路線を制覇する旅日記のレポート、
引き続き、地図をみながら楽しんでもらえると嬉しいです。
さて、博多を出発し
内陸の香椎線・篠栗線・筑豊本線・鹿児島本線・宇宙(笑)を
経由してたどり着いたのは・・
市営の若戸渡船場は駅から大通りを真っ直ぐ歩いて突き当たり!
有料の若戸大橋をくぐるようにして100円(!)で渡し船が出ているのです。
この戸畑~若松間は距離的にすごく近いのに、
海(というか運河?)で隔てられているため、これを結ぶのが若戸渡船。
大橋ができるまではこの渡船は地元の重要な足だったのです。
3分はやっ!
若松は横浜や神戸のように、港近辺がキレイに整備されています。
しかし今日はのんびりしているわけにはいきません・・
列車の出発時刻が迫っているのです。。
船接続は成功しましたが、急ぎ足でけっこうギリでした。
危ない危ない・・
駅前では、石炭輸送華やかなりし頃に活躍した
蒸気機関車が鎮座。
現在、筑豊本線(原田(はるだ)~若松)は
お客さんが利用しやすいように3つに分断されています。
・原田(はるだ)~桂川(けいせん):非電化。列車の本数が少なく、接続も悪い
・桂川~折尾:電化済み。列車本数も多く、スピードも速い
・折尾~若松:非電化。2両編成の気動車がいったり来たりしている
↑このうちの3つ目に今トライしてる感じ。
懐かしの国鉄フォント!
今はなくなってしまいましたが、全国どこでもこの駅名標でしたよね!
これ九州には結構残ってました。
若松駅からはキハ47の2両編成で折尾へ戻ります。
八幡→戸畑→若松→折尾のあたりは、
人、建物(工場や煙突)、乗り物(船とかトラック)から本当に広大な工業地帯であることがみてとれました。
関東でいうところの鶴見線のような活き活き感。
<折尾駅>
日本初の立体交差(筑豊本線と鹿児島本線)なのだとか。
親切な駅員さんに伺ったところ、再開発でこの味のある駅舎もまもなく見納めとか。
ううむ、もったいない。。
低い洗面所。
蒸気機関車がたくさん走っていた頃の名残ですね。
今となっては(何に使うんだろう・・)って感じですが
煤汚れを落とすため、乗客が顔を洗うために使ったそうです。
沢山のお客さんを見守り続けた柱。
折尾駅で、ちょうど駅のホームで発車を待っていた811系快速電車に
飛び乗ります・・・間もなく発車!
しかし
この乗継が、大失敗であった。。
なんと
思ってたのと逆方向の列車に乗ってしまったのです。
しかも快速∑(゚Д゚)
黒崎から乗る計画だった可愛らしい路面電車、筑豊電気鉄道は諦めまして(;Д;)
普通電車で折尾に戻りました。。
まさに痛恨のミス。。
折尾駅ですぐの乗り換え。期せずしてまた福北ゆたか線817系に乗れました。
悲しみにくれつつ列車の最後尾で、このごみ箱によっ掛かってたら、
なんとこのごみ箱、
ほかほかあったかいヒーターでもあるんですねw(°□°)w
立ってる人にもあたたかい817系にホロリ(;Д;)
スケジュールも取り戻せてさらにホロリ(;Д;)
線路の下の砂利(バラスト)に白いのが混じっていますね。
これ福岡辺りでしかみたことがないのですが、石灰石なんでしょうか。
教えて詳しい人!
近くに石炭博物館もあるそうです。
http://coal.miningjapan.org/nougata/
本来であれば、
黒崎から乗るはずだった筑豊電気鉄道で、ここ直方を目指す予定でした。
乗り間違えですっかり予定が狂ってしまい、直方で数十分の待ち時間。
JRの直方駅から筑豊電気鉄道 筑豊直方駅は
歩くとちょっと離れた所にあるんですが、
タクシーの運転手さんに飛ばしてもらいました。
おお、行き止まりは高架だったんだ!
しかも乗るはずだった車両が
折り返し出発を待っていました!!!
これ撮ったあとすぐの発車だったのでほんとラッキー!
運転手さんありがとうヽ(´▽`)/
ちなみに直方は魁皇関の地元で、
相撲に勝つと花火があがるんだそうです。
プチ情報もありがとうヽ(´▽`)/
直方からは私鉄に乗り換えです。
平成筑豊鉄道の単行気動車で田川伊田駅まで!
http://www.heichiku.net/p/
平成筑豊鉄道はもともと国鉄の
・伊田線(直方~田川伊田)
・糸田線(金田~田川後藤寺)
・田川線(田川伊田~行橋)
という3つの路線を束ねて第三セクター化したもの。
08夏旅のときに田川線エリアは通りましたね。今回は伊田線エリアを制覇します。
枕木オーナーとかつり革オーナーとか駅名の命名権(ネーミングライツ)とか、
何かと参加型の路線でございます。
お昼の時間帯でしたが学生満載。テスト期間だったからでしょうか。
みんな本開いて普通に勉強してましたφ(.. )
途中もと糸田線エリアへと分岐する金田(かなだ)駅には広いヤードがあり、
真新しい気動車がたくさん準備されていました。
乗りとおすのはほんと至難の業だったと思います。。
田川伊田駅は09夏旅で来て以来二度目。
確かあの時は直方(のおがた)の読み方もわからなかったなあ。。
旅人の僕を見るや、
駅スタンプを求めた改札の駅員さんが優しく案内してくれて、すごく嬉しくなる。
旅はやっぱ人だなぁ、と痛感。。
駅前の古い町並みの細い路地を入ったところにある
二鶴食堂でちゃんぽんを喰らう。
とても清潔なんだけど、設備はむかしのまま席数がとても多く、
豪快に定食やなんかをかきこむ炭鉱で働くゴツい男達で賑わったんであろう往時をしのばせる、
そんな静かな静かな食堂で野菜をたっぷり食べます。
駅の洗面所。キレイに残されています。
いつも思うんですが・・洗面台の高さが僕の膝くらいしかないのはなぜだろう。。
さぁ、ここからまた未乗路線です。
キハ40のパワーアップ版、キハ140でひと駅。
田川後藤寺まで行きます。
しかし車両の暖房が暑い。。
さすがパワーアップ版w(°□°)w
<田川後藤寺駅>
田川後藤寺(たがわごとうじ)駅も国鉄フォントが生きてますね~!
8分接続で日田彦山(ひたひこさん)線のキハ147に乗り換えて、さらに南へ。
こちらの車両は常温でひと安心ヽ(´▽`)/
ちょっとわかりにくいですが、
85年に廃止された添田線のなごりだそうです。
ここから閑散地区を経由して香春(かわら)まで接続する路線でした。
100円の収入を得るのに3300円以上もコストのかかる超赤字路線だったんだとか。。
↑こないだ栗原景さんに教えてもらいましたφ(.. )
2008年に駅も併設され、「歓遊舎ひこさん」駅と名乗っています。
道の駅ありきな、珍しい駅。
駅前に木工所の工場があって木の香りが車内に満ちる駅があったり、
なかなか駅自体も楽しめる日田彦山線ですが、
<大行司駅>
この駅にはすごい黄色いハンカチを飾っているなぁ、と思って調べたら、
ここ大行司駅は高倉健さんの地元とのことでした!
http://www.uraken.net/rail/fukei/kyusyu/080429.html
駅名で検索したら裏辺さんのページが出てきたw(°□°)w
この時期はちょうど銀杏が紅葉の時期。
車窓はところどころ黄色に染まってとてもキレイでした。
<夜明駅>
夜明駅到着で、日田彦山線を制覇!
ていうか早朝に来たかったなぁ(´∀`)
左:久大本線
右:日田彦山線
くっきり分かりやすい分岐駅です。
駅舎も非常に小ぢんまり。。
たっぷり時間があるので、しばし駅や駅前を堪能します。
夜明駅前の風景。
紅葉は、このあたりはイチョウが多く綺麗でした。
鉄道はずーーーっと待っても待ってもなかなか来ないのに、
車やトラックはひっきりなし。すごいスピードで通り過ぎていきます。
でも駅ノート書いたり読んだりしてたら、
あっという間の50分夜明体験でした。
そろそろ戻らないと・・
名残惜しいなぁ。。
まだあと少し乗り残している区間があるので、
くじけず制覇しにいきます!
(つづく)