09冬旅「北の大地に試される」・９

雪原で出会った極上の朝日。

09冬旅5日目は、

帯広から南に向かう行程です。

最北端：　稚内駅

最東端：　根室駅

そして、北海道の最南端の駅　日高本線様似駅を目指します。

今朝はリッチにバスで回りますよヽ(´▽`)/

なぜリッチかって、バスは別料金だから(笑)

(・∀・)

＜帯広駅＞

おはようございます！

帯広の朝は、普通にマイナス8度！

(((゜д゜;)))

11番バス乗り場に到着したのは・・

十勝バス・広尾行き！

1987年に廃止されてしまった旧・広尾線沿いを走っていくこのバスで、

まずは旧・愛国駅までいきます！

乗客が僕一人のため、

バスの運転手さんとお喋りしてますが、


「今年は冬あーったかい。ぜーんぜん雪なーいものぉ」

だそうです

い　や　い　や　い　や　い　や　

(((゜д゜;)))！

＜愛国バス停＞

夜も明けまして、

まずは愛国バス停に到着！

運転手さんありがとう！

＜旧・愛国駅＞

まだ明けきらぬ、厳寒の愛国。

ちなみに愛国とは、もともと愛国青年団が開墾したからこの名がついたらしいです。

駅前には、だるま駅（貨車駅）によく見る車掌車が・・

しかも、僕が持ってるんではなくて、

貨車についているきっぷのモチーフ。でかい！！

駅前にも

モニュメント・・でかい！！

相当売りにしてますね、愛国発幸福行きのきっぷ(ﾉ´▽｀)ﾉ

今となっては交通記念館となっているようです
しかし、早朝なので全然入れません。


駅舎の横を通って


ホームに立ったときのこの罪悪感・・

もう駅じゃないんですけどね。。

廃止された国鉄広尾線の駅部分だけが残ってます。

厳寒の朝で歴史を学ぶオオゼキさん

ブルーシートのかけられた蒸気機関車がおりました。
「でかぐろ」というらしい。

しっかし、さみー(´Д｀)


近隣の道路は見事に凍結・・

また指が動かなくなってきたー。。

しかし、

そこでもやっぱり待っててくれるんです。

セイコーマート！！！

あったかセイコーマートで時間を調整しつつ、

次のバスで旧・幸福駅に向かいます！

また僕一人・・(´∀｀)

お、太陽のお出まし。


反対側には山脈も見える。

夜だから分からなかったけど、これは確かに広い大地です。。

まもなくです


幸福バス停到着

運転手さんありがとう！

＜幸福バス停＞

幸福バス停を下車。

ここから少し歩くんです。

朝日が雪原に陰翳をつけてくれた

言葉がいらない瞬間

見えてきた！

こちらも交通公園になっています。

厳寒の早朝にひとり学習を重ねるオオゼキさん

＜旧・幸福駅＞

気動車が2両並んでますね。

整備状態は非常にいいんですが、

いかんせん、未除雪のため足元は完全に雪に埋もれてます。冷たい。。

武骨な顔つきですな

切られたレールの先を見つめ続けるキハ22

手前の車両のロゴはきれいですが


奥の車両の記号は

手書き

∑(ﾟДﾟ)

なかなかに絵になる場所です

今日もいい晴れになりそう

幸福駅の駅名標。

学習　、　学習　。

お、駅舎だ！


なにやらいっぱい張ってあります。

神社における千社札みたい。

中をくぐると・・なんじゃぁこりゃぁ！？

名刺やら、プリクラやら、写真、メッセージ・・

たくさんの方の幸せへの願いが集まってますね。

霊感のない僕でも、思いのパワーに満ちているのが分かりました。。。

僕もちゃっかり上の方にお邪魔してみました(´∀｀）

確かにご利益ありそう・・

・・か？

観光客用のお土産屋などもありましたが、

当然早朝なのでやってない。。

でも独り占め状態で楽しませてもらえたのでよしとしよう(・∀・)

旧・幸福駅付近は、

もともとは福井出身の開拓使が開いた場所。

サチナイ（乾いた川）＝　さちなゐ　＝　幸震

といったそうですが、

福井から一字とって「幸福」と名乗るようになったそうです。

短い時間でしたが、そろそろあとにします。

なんか去るのが名残惜しい。

やっぱりこの表示見ただけでも

「ちょっと寄っておこうかな」って思わせるパワーがありますね。

不思議だ。

バス待ちの間、暇すぎて撮った一枚

ここで戻ると思いきや・・

鉄道のない南方面、旧・広尾駅ゆきのバスに乗り込みます！

キレーに整備された農場が非常に多くて、

（ビジネス的にうまくいってそうだなぁ）と想像させてくれます。

＜忠類バス停＞

この辺は、

ナウマン象の化石が発掘された場所らしいです。

いたるところが象。

地元の人が2名降りて、

また十勝バスの運転手さんと僕の2人きりになってしまった（ゾクッ）

＜旧・広尾駅＞

日高山脈を右手に見ながら、

南へ南へ行くと、ほどなくして旧・広尾駅に到着。

今日もいい天気！

立派な駅舎が、そのままバスターミナルとして使われています。

十勝バスのエリアはここまで。

ここから南は、JR北海道バス日勝線のテリトリーとなります。

ちょっとトイレ。

お！雪国の知恵。

水道管が凍って破裂しないための工夫でしょうか。

学習　学習

近寄って学習

昔は車両がおいてあったそうですが、

今では機関車の動輪だけになっていました。

待ち時間のあいだ少し散策。

駅構内にあった手動ポイントでしょうか

駅の待合室がそのまま使われています。

ストーブがありがたい(´∀｀)

駅の待合室のもう半分のエリアでは、

廃止された国鉄広尾線の思い出の品や写真が展示されていました。

通票閉塞のタブレット出す機械

昔の各駅の様子

ここ行った！

さっき行ったﾍ(ﾟ∀ﾟ*)ﾉ

保線用の工具

これなんだろう・・

岸田法眼さんあたり分かるかなぁ。。

廃止の日の模様。

「愛の国から→幸福ゆき」の切符が流行ったのは、

僕が生まれた1974年のことだったんですね。

この年だけ切符の売り上げが激増したそうです。

夢の日勝鉄道計画・・

広尾から様似を結ぶ鉄道が計画されていたそうです。

しかし計画は戦争などで何度も中断し、結局のところ未成線のまま現在に至るとのこと。

ただ、実際は鉄道需要はほとんどなくなってしまったし、

建設には莫大なコストがかかるのでほぼ絶望的な夢となっています。。

ならばですよ、

この僕が

その夢受け継ごうじゃないですか！！

旧・広尾駅から、JR北海道バスで襟裳岬の南端をまわり、

日高本線様似駅までいく日勝線コースで行きます。

うーんリッチ☆

伝統のつばめマーク！

また運転手さんと二人きりのタクシー状態・・

よろしくお願いしまーすヽ(´▽`)/

日高山脈の南側は



急峻な崖と

荒波とトンネルと

覆道(洞道みたいなやつ)と

打ち上げられた昆布のオンパレード！

ようやく崖がなくなった。

また笹だけしか生えない荒涼とした風景に突入！

襟裳の集落

まもなくです

襟裳岬に着きました！

最強に風が強すぎてバス揺れまくり。

見渡す限り、風と岩と笹と雪。
ほんとになにもない。です。



さっきばーちゃん二人とじーちゃんが乗ってきて、「あったかいねー」と。



みんなそう思ってるんだΣ(￣□￣;)

南端を折り返し、

バスは北に針路を変えて突き進みます。

様似駅では約10分程度の待ち合わせ。

バスなので到着時間が読めないし、

結構なスピードで飛ばしてますが　走れど走れどなかなか着かない。。

携帯いじってたら列車と違ってだんだん酔ってきました。。

無事、

様似駅で列車に乗り継ぐことができるのか？

5日目の後半、お楽しみに(´∀｀)