夏旅2008まとめ 5日目後編
<多久駅>
雨すぐ止んで、陽が差してきました。
ついに、この旅の最終目的地・多久駅に到着です!!
(・∀・)v
左手に持っているのは赤い青春18きっぷ。
去年くらいにできた新しい駅舎だそうです。
孔子を祭っているのは、多久聖廟。
第60回多久山笠まつり・・って今日やってるじゃん!
駅前に出ると・・
こんな山車が用意されていました!
街の皆さんは出店の準備で大忙し。
駅前通りのスピーカーで山笠の祭り囃子が流されておりました。
スタッフのお父さん達としばし談笑(・∀・)
また横浜に息子さんが行ってる方と出会いまして、
地元トークに花を咲かせてしまった挙げ句、団扇を戴いてしまいました。
ありがとうお父さん達ヽ(´▽`)/
鳥栖駅で買った焼麦弁当ば食べるとです。
「しゃおまい」弁当。うまい。
改札で委託の駅員さんともおしゃべり。
横浜は行ったことないけど、 東京とディズニーランドには行ったことがあるらしく、
「ばってん、あんな並ぶんはわしなんかじゃあ意味がわからんけんねー。
そういう点で言えばいなかもんのわしらのほうがせっかちたい」
とおっしゃっておられました(原文まま)
ありがとう多久!
そろそろキハ47で唐津に向け出発です。
多久を過ぎたあたりから雨で35キロ規制とのこと。
せっかくの山笠濡れないといいなぁ。
俺も乗り継ぎに間に合うかなあ。。
晴れてきた。ちょっとキレイ。
このあと、雨雲は完全に抜けました(・∀・)
が、肝心のダイヤが乱れ、乗り継ぎができなかったヽ(´▽`)/
まあ、予定を変更してゆっくりかんがえようヽ(´▽`)/
普通の埼京線みたいな103系ロングシートの通勤電車。
ちなみに筑肥線は、
西唐津~姪浜 間(直流電化) と
山本~伊万里 間(非電化)で分断されている珍しい路線。
九州で直流電化区間は地下鉄に乗り入れるこの筑肥線だけ。
ということで、この辺だけ雰囲気とか音が首都圏に似てるわけです。
<鹿家(しかか)駅>
しかか駅。
海沿いを松林を抜けて走っていくと、木造の旧駅舎が大事に残されていました。
筑肥線最古の駅です。
通勤電車から見えた極上の車窓
夏空とぽっかり島
しかし反対側の車窓を見ると・・
ええと、南の空が、真っ黒でございます(´Д`)
この日、佐賀県・長崎県は大雨で列車の遅れが出るようになっていました。
303系・筑肥線→福岡市営地下鉄空港線直通の福岡空港行きに乗り換えです。
ロゴがいちいちかわいい。
<姪浜(めいのはま)駅>
姪浜駅までは地上、ここから地下に入ります。
僕は一路、新幹線ホームへ!
一目見るだけでも・・と急ぎましたが、0系新幹線は18時頃まで来ないとかヽ(´▽`)/
290円で乗れる新幹線、博多南線。
新幹線の車庫近くに駅がなかったので、お客さんを乗せて一駅、
走ってくれるそうです。1時間に1本。
唐津で遅れがなければ、乗る予定でした・・無念(ノДT)
<博多駅>
お盆の帰り客の皆さんで物凄い人口密度。明太子のような混みっぷり!
キハ185 特急ゆふ発見!
ゆふDX、ゆふいんの森と兄弟ですが、やっぱり彼らと比べると地味な印象を拭えません。
それでも、博多駅のようなターミナル駅に,
堂々と大出力の気動車が唸る様は貫禄があります。
885系白いかもめ発見!
さてこの旅最後のしめくくりは、この列車に乗る予定でした。
来年で廃止の噂がある寝台特急はやぶさ号。
これは乗っておかないと、ということで、今回の旅に組み込んでいたのです。
このきっぷもお盆ということもありなかなか取れないチケットなのですが、
キハで出会ったIさんに確保していただきました。しかも手書きの特別補充券!
これ、きっぷ収集が好きな方垂涎のきっぷらしい・・
が、僕にはまだその価値がわからない・・(´∀`)
いよいよ入線・・緊張の瞬間!
出発は17:33です。
しかし、ここでちょっと面白いことをやろうと思い、
この乗るはずの寝台特急を見送ります。さよなら(T_T)/~
すぐさま、先ほどの新幹線ホームに急ぐ!!
18:04の小倉行き(つまりひと駅だけ走る新幹線)に、
なんとあの0系が運用されるということで、新幹線で追い越してみようという計画!
と、この電光掲示板のすぐ下を見ると・・
東京からはこの500系ももうすぐ姿を消す為、
博多でこの表記が見れるのも、有る意味貴重!
撮影しておかないと。
「おおぜきさん」
いやちょっと待って、今撮影してるから
「お・お・ぜ・き・さん」
・・?
・・!!
鉄道居酒屋キハで出会い、
ブログにコメントくれた「久留米の次」さんに会えました!
新幹線0系に乗りに来たとのこと(・∀・)
異郷の地で知ってる人と会えるって嬉しいねぇ。。
仲良く0系入線シーンを撮影
<新幹線0系>
いよいよこの秋で姿を消す新幹線0系の勇姿を、しっかりおさめることができました。
修学旅行のとき乗ったやつだヽ(´▽`)/
0系新幹線で博多を出て、終点小倉までいきます。
うまくいけば・・追い越して寝台特急はやぶさに乗れるというわけ!!
全神経を研ぎ澄まして乗車感覚を体に焼き付ける二人。
もちろん、車内の音も録音しましたよ!
乗り込んじゃう
Japanese Style
雨雲追い越してる!!
旅の最後を飾ってくれた
<小倉駅>
無事小倉に先回りできました。
久留米の次さんは、もうしばらく0系を堪能して、
翌日は美祢線を走る「おいでませ山口号」キハ28・58を堪能されたそうです(土日のみ運行)。
いいなぁ。
僕はというと、
無事18:39発のはやぶさに間に合いました(・∀・)ノ
こういうアイデアも乗り鉄の楽しみの一つですね!
2回目のはやぶさ入線。
ちょっと嬉しい。
小学生の頃を思い出すと、あの頃はブルートレイン全盛。
さくら、みずほ、あさかぜ、瀬戸、出雲、銀河・・横浜駅をゆっくりと発車して行く寝台特急。
中でも見知らぬ土地、九州に向かって走っていく寝台特急に乗るのが子供の頃からの夢でした。
どんどん廃止になり、
残るはこのはやぶさ・富士だけになってしまった。
大阪行きの寝台急行「銀河」とかは、深夜発・早朝着であまり「旅」を楽しむ余裕もなにもなかった・・
でもようやく今回、九州からの寝台特急で夕方~翌朝、昼までを過ごす楽しさを体感できるんです。。
「寝台特急ライフ」です。まさに生活です。感涙。
小倉から乗り込んで、まずは門司まで。
重い荷物を置いて一息ついたら、すぐ門司駅到着、といった感じでした。
<門司駅>
しものせき は本州、
こもりえ は門司港方面です。
まさにここは九州の玄関口の駅。
連結作業はみんなの祭り!
・・というか、これは九州内を引っ張ってきた赤い機関車ED76を切り離しするところ。
切り離されたED76交流機関車は・・
お疲れ様。
熊本→門司まで来た、寝台特急はやぶさ最後尾。
ピンク色のEF81 交直流機関車に付け替えられ、
一旦先へ進んでホームの先で退避しています。
自分の乗ってきた車両が一旦ホームから先に行っちゃうので、一瞬不安になります(笑)
続いて同じホームに、大分→門司を走ってきた、寝台特急富士の登場です。
ED76の切り離し。
何がそんなに楽しいのか分かりませんが、
行列ができてると並んでみたくなるものですね( ´艸`)
なにげにいい位置で撮影。
切り離し完了。
この赤い交流機関車ED76がねぐらに帰っていくと、
なんとさっきはやぶさ6両を連れて先へ進んでいた編成が、
客車を先頭にバックで戻ってくるではありませんか!
車のバックみたいに運転士さんも振り返りつつ慎重に運転。
6両の客車同士が連結すると、富士・はやぶさ併結12両編成の完成です。
まず、ホームにはやぶさが入り、
赤い機関車と切り離される。
赤い機関車はさようなら。
残された客車に、ピンクの機関車が連結される。
ピンクの機関車が一旦、はやぶさ客車を引っ張り退避。
そこに追いかけてきた富士が入り、赤い機関車から切り離される。
赤い機関車はさようなら。
ピンクの機関車がバックで入ってきて、客車同士が連結。完成。
この編成で、関門海峡トンネルをくぐって九州とお別れです。
ありがとう。また来るね!
<関門海峡トンネルをくぐる>
面倒臭いけど、門司と下関でいちいち切り離し、
違う種類の機関車で走って行きます。
昔はピンクのやつがシルバーの機関車(海水で錆びないようにステンレス)だったんですよね!
その時代だともっと興奮しただろうなぁ。。
<下関駅>
下関駅で交直流機関車EF81を切り離し、直流機関車EF66を連結。
連結作業はみんなの祭り!
下関駅から先は、このEF66直流電気機関車が東京駅まで引っ張って行きます。
頼んだよ!
僕の部屋(座席)は、B寝台ソロ上段。
ホテルみたいだ!
荷物を整理しながら、ゆっくり旅の思い出に浸ってみる。
疲れがどっと出たのか、岩国を出てから爆睡(寝落ち)でした。地酒は全部おみやげヽ(´▽`)/
この下松で撮ったホームの写真がこの日、最後。
巡る、巡る。
九頭竜湖駅の加藤さんの嬉しそうな顔、
大関駅でのアテンダントさんの顔、
東尋坊でシャッターを押してあげたカップルの顔、
金沢駅で泊めてくれた友達とその息子の顔、
天橋立まで同じ行程だったカメラ片手の子の顔、
鬼太郎の歌を全力で歌う子たちの顔、
鳥取駅の足立君とそのお客さんたちの顔、
郡家駅の裏道で挨拶したおばあちゃんの顔、
津山駅のうどん屋のお母さんの顔、
三次駅下車印を押してくれた駅員さんの顔、
岩国・錦帯橋でご飯をご馳走してくれた方の顔、
新山口駅前の宿のおじさんの顔、
新人運転手を迎える雀田駅の駅員さんの顔、
仙崎駅でパネル用の板を配ってたおじさんの顔、
金子みすゞ記念館の受付の女性の顔、
ぶちうまいけぇ、そのカバン、うちのえいひれで一杯に
してくれたらええのにーと言ってた仙崎港の売店のおばちゃんの顔、
携帯での「みすゞ」の変換の仕方を一緒になって学んだ
みすゞ潮彩号で隣り合わせになった家族連れの顔、
関門人道トンネルで撮った写真が納得いかず
3回も撮り直してくれたお父さんの顔、
門司港のバスの中で歴史ガイドをしてくれた女性の顔、
小倉駅で30秒くらい出発を待っててくれた日田彦山線の
ワンマン運転士さんの顔、
中津のうまいものを教えてくれた田川伊田の駅員さんの顔、
福澤先生の旧居の場所を丁寧に教えてくれた地元のお母さんの顔、
中津の中華料理屋のお父さんの顔、
大分の男歌うたい四人の凛とした顔、
日田の咸宜園で、列車の出発まで時間がないと伝えると
超特急で園の歴史の説明をしてくれた係員のおじさんの顔
久留米でゆふDXの写真を撮りまくる僕を不思議そうな目で
眺めてらした、展望席最前列の女性の方の顔、
鳥栖駅で名物を丁寧に教えてくれた売店の店員さんの顔、
多久山笠のお父さん達の顔、駅員さんの顔
旅先で出会えた「久留米の次」さんの顔、
新幹線での「はやぶさ」追い越しのアイデアを見て、
「せっかくのはやぶさやけん、絶対乗り遅れんでよ」と
一緒になって時刻表をめくってくれた
博多駅新幹線口ののみどりの窓口のおじさんの顔。
巡る巡る。
いろんな人との出会いで、
この旅が、
どれほど豊かなものになったことか。
で、朝。
<浜名湖付近>
朝は浜松の手前のアナウンスで目覚めました。
6・7号車の中間に設置された臨時の売店(車内販売のお兄さんが立ち止まって販売)で
サンドイッチとコーヒーを手に入れ、B寝台ソロ上段から朝の車窓を満喫しているところ。
列車遅れて、10時過ぎ頃横浜に到着の予定です。
急ぐ旅じゃなし、のんびりのんびり行きたいと思います。
<富士駅付近>
寝台特急富士・はやぶさからの富士山です!
余談ですが、寝台特急からは朝の富士山は、上りでしか眺めることができません。
(下りは真っ暗になってからここを通るから)
しかも当然晴れて雲がかかってない日に限られるわけで
・・相当ラッキーなんじゃないだろうかヽ(´▽`)/
ブルートレイン最高ヽ(´▽`)/
王様気分もあと少し
普通の4人向かい合わせのB寝台。
向き合って家族でわいわい、とかもいいね
重厚であります
でもやっぱり自分の部屋(座席)がいちばん
出して、
広げて、
水入れる。
懐かしい!!
今も現役だったなんて(・∀・)
このままずっと乗っていたい
練って、練って、
何回も、何回も書いては消した紙上の旅が、
今レールの上を走って、現実になっているこの喜び
これだから、旅はやめられない
知っている海の色
知っている街並
ほどなくしてアナウンスが流れ、
<横浜駅>
旅の、しめくくり
ありがとう、お疲れ様EF66。
なんて凛々しいヘッドマーク!
これにて2008夏旅「大関駅発→多久駅行き」完遂です!
ムーンライトながらにはじまり、寝台特急はやぶさで締めくくってみたこの長旅、
いかがだったでしょうか。お付き合いホントにありがとうございました(・∀・)
ね、鉄道旅もなかなかいいでしょヽ(´▽`)/
<5日目行程>
大分-(久大本線)→日田-(久大本線)→久留米-(鹿児島本線)→鳥栖-(長崎本線)→佐賀-(唐津線)→多久-(唐津線)→唐津-(筑肥線)→筑前前原-(筑肥線)→姪浜-(福岡市営地下鉄空港線)→博多-(山陽新幹線/0系)→小倉-(鹿児島本線・山陽本線・東海道本線/寝台特急はやぶさ)→横浜