・夕張鉄道1形1号

夕張鉄道1形蒸気機関車は1925(大正14)年にドイツのオーレンシュタイン・ウント・コッペルで2両を製造された、2気筒単式の飽和式のタンク式蒸気機関車である。

建設工事用に入線している。この2両の発注者は、親会社である北海道炭礦汽船であり、契約の時点では夕張鉄道がまだ発足していなかったことがうかがえる。1925年6月22日付で設計認可が行われ、現車は同年10月に入線した。その後は、主に鹿ノ谷駅、若菜駅構内の入換用や、小運転用として使用された。ブレーキ装置は、当初は蒸気ブレーキと手ブレーキであったが、1は1927(昭和2)年2月、2は1930(昭和5)年9月に空気ブレーキに変更されている。廃車は両車とも、1965(昭和40)年5月20日付であった。

同型機は雄別炭礦鉄道、北海道鉄道(2代)でも導入されている。