「大夕張ダム」(二股ダムとも呼ばれた)は夕張市東部を流れる夕張川上流部に建設されたダムである。
夕張川流域農地のかんがいを目的とした「国営夕張地区土地改良事業」の一環として北海道開発局によって1962(昭和37)年に完成した農業用ダムである。農林水産省管理、堤高67.5m/堤頂長251.7m/堤堆積200,000 m³の重力式コンクリートダムであった。


・大夕張ダムと二股発電所 1965年頃

・建設中の大夕張ダム 1961年頃 菅原健一氏

・建設中の大夕張ダム 夕張市観光絵はがき 1960年頃

・上の絵はがきとほぼ同アングル 完成した大夕張ダム 1964年頃

大夕張ダム直下には北海道企業局の「二股発電所」が設置(14,700kW 1960年/昭和35年12月に完成・運転開始)された。この発電所は三菱鉱業との共同事業となっており、発生電力の一部は道内の三菱系炭鉱に送電された。


・二股発電所 1964年頃

大夕張ダム・二股発電所共に2015(平成27)年3月の夕張シューパロダムの湛水によってシューパロ湖に水没した(二股発電所の代替としてシューパロ発電所が稼働)。


・シューパロダムと白銀の夕張岳 2020.4.12

・ダムカードは三種類 大夕張ダム シューパロダム(建設中と湛水後)

大夕張ダム建設により「シューパロ湖」が誕生したが、これについては、また別途記したい。