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「ぜったいご自由ですから、ご随意に」

森信三先生は「実践人の家」をはじめ各地の読書会を奨励されましたが、組織の強化や拡大について重きをおいてはいませんでした。

入会や退会についての強制などはなかったということです。

それよりも同志道友間の交流が盛んになるように、また会員か非会員の区別なく、個々の自己実現についてもそれ相応の支援を森先生はつくされたようです。

 

 これは要するに、一人一人の個々独立を目指されたもので、尚且つ、志を同じくするもの、すなわち道友間の交流と支援体制を主眼としていた証でしょう。

 

ともすれば組織の拡大に力を注ぐあまり個人の自己実現がおろそかになってしまうことがあります。

その弊害をできるだけ小さくし、個人の力を最大限発揮させる支援を森先生は意図されたのではないでしょうか。

森信三先生の目指した新しい交流の在り方は「円心あって円周なし」というものです。

「一つの思想や社会体制に縛られることなく自由に好きなところに参加できる新しい形態」

現在は色々な制約があって私たちは自分の思うように自分の好きなところに移動・参加するのは難しいですね。

相手から拒否されることもあります。

そういう制約をすべて取り払ったさきに「絶対ご自由」の世界がひろがるでしょう。

森先生の目指した新しい世界の在り方です。