今日もありがとうございます。

 

 坂村真民先生は祈りの詩人として今でこそ広く知られるようになりましたが、それまでは苦難の連続でありました。

ある日トランプ占いの名人に運勢を占ってみようかと言われました。真民先生は占いを当てにする方ではありませんでしたが、この時はたまには試しにということで応じられました。

 裏返しに並べられたトランプの中から4枚選んでくださいと言われ、その通りにしますと、驚いたことに4枚ともキングでありました。

もう一度選んでみて下さいと言われ、シャッフルして並べられたカードからまた4枚選ぶと、今度はすべてエースのカードでした。占い師は考え込み、

「長い事トランプ占いをやってきたけど、こんなことは初めてです。あなたはよほどの強運の持ち主ですよ。」

 強運の持ち主と言われ真民先生は驚いてしまいました。

「強運の持ち主なら、どうして私は今までこんなにも悪い事ばかりだったのでしょうか。よい運はどこへいってしまったのでしょう。」

 すると、占い師はしばし考えこみ答えました。

「あなたは生まれながらとても良い運勢を持っているのに、今日までそれを自分で否定しながらきたのでしょう。俺はだめだ、だめだとばかり思って、いい運を消してしまったのではないですか?」

 その言葉を受けて真民先生は自分の人生を振り返ってみました。確かにいつも努力はしているけど、せっかくの良い芽が出ても自分でつんでしまっていたような気がしました。「俺はだめだ、だめだ」と思う悲観的な思いが、運勢に影響していたと初めて気づいたのです。

言葉というものは怖いものです。

真民先生はこのおかげで自分の思考パターンを大きく変えていきました。真民先生は自分に大きな自信を持つようになったのです。

 

自分が日常どんな思考をしているのか見直してみませんか。自分で自分を不幸にしているのかもしれませんよ。