行政關係重要物扱いの外部委託を廢止せよ | 日本國人

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令和元年・紀元2679年10月1日開始。

 神戸新聞NEXT記事”全尼崎市民46万人の個人情報 委託業者の協力会社社員がUSBに記録し紛失”より。

 

 ”兵庫県尼崎市の全市民約46万人分の個人情報を記録したUSBメモリーを同市の委託先関係社員が紛失した問題が23日に判明し、この社員は約3時間にわたって居酒屋で飲食し、酔って路上で寝ている間にUSB入りのかばんをなくしていたことが市への取材で分かった。

 委託先は大阪市の「BIPROGY(ビプロジー=旧日本ユニシス)」関西支社で、尼崎市の新型コロナウイルス臨時特別給付金の支給事務全般を担っている。

 ビプロジー(ビ社)によると、個人情報は大阪府吹田市のコールセンターで市民の問い合わせに対応するために必要で、21日に関係する別会社の40代男性社員に対し、USBを使って市からデータを持ち出し、センターで入力するよう依頼したという。

 この社員は移管作業を済ませると、ビ社の社員3人に誘われて午後7時半~10時半に居酒屋で飲食。帰る途中に路上で眠ってしまい、22日未明に目覚めて紛失に気付いた。その後、周辺を捜しても見つからず、同日中に大阪府警に遺失物届を出し、ビ社を通じて午後4時前に尼崎市に伝えた。

 市はビ社との契約時に、データの持ち出しには市の許可が必要で、やむを得ない場合もUSBから速やかに消去するよう求めていたが、ビ社は社員に明確な指示をしていなかった。

 USBに入っていたのは、全市民の住民基本台帳情報▽住民税情報約36万件▽非課税世帯や生活保護受給世帯など約8万3千件の給付対象世帯情報▽生活保護・児童手当受給世帯の口座情報約8万6千件。閲覧にはパスワードが必要で内容は暗号化処理されている。市は専用ダイヤル(TEL050・3133・1403)で市民の相談に対応している。”

 

 昨日、發見されたようではあるが、あきれた事件だ。USBを紛失したのは、市からの委託先の、そのまた委託先の社員だと。

 ”口座情報”も含まれるUSBとあらば、これはもう、現金相當の重要物と言えよう。かつては、現金書留を單獨にて扱う郵便局員は、拳銃で武裝していたし、今時も、ATMから現金を取り出す作業は、棒と防具で武装した男子が複數で行っているのも目にする。こんな重要なる個人情報が入ったUSBを、下請けに委託すること自體、そもそも望ましくない。本來なら、市の職員が、強盜位なら撃退できる武裝・構えをもって、行うべきことだろう。

 先々月當ブログ記事で述べたごとく、”地方公務員の武装化を”すすめるべきではないかと、繰り返しておくとともに、個人情報入り記憶媒体等、行政關係重要物を扱うことの外部委託を廢止すべきであると言っておきたい。

 

紀元二六八二年 令和四年 六月二五日