保険証の一本化、やるならちゃんとやれ | 日本國人

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令和元年・紀元2679年10月1日開始。

 朝日新聞DIGITAL”保険証「原則廃止」へ マイナンバーカードに一本化 政府検討”より。

 

 ”健康保険証を将来的に原則廃止し、マイナンバーカードに一本化する方向で政府が検討に入った。6月にまとめる「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太方針)に明記することも合わせて調整している。マイナンバーカードが利用できる設備を導入済みの医療機関は全体の2割弱にとどまるため、整備を急ぐ考えだ。 

 健康保険証とマイナンバーカードをひもづけた「マイナ保険証」は、デジタル化を進める政府が昨年10月に本格導入。マイナ保険証を読み取るカードリーダーを設置した医療機関や保険薬局で使うことができ、過去に処方された薬や健診などの情報が確認できる。

 ただ、普及は大幅に遅れている。政府は今年度末までに、原則すべての医療機関と保険薬局で導入する目標を掲げるが、5月15日時点で利用可能な医療機関などは19%。4割超はカードリーダーの申し込みもしていない。また利用者も少なく、厚生労働省によると、マイナンバーカードを持っている約5590万3千人のうち、マイナ保険証の登録をした人は約15%だけだ。このためカードと保険証の両方を持たなければならない状況にもなっている。”

 

 今、話題になっている、「マイナ保険証」についての記事だ。健康保險証を一本化すること。これには賛成だ。今の保険証は、あまりに複雑過ぎる。例えば、勤務先がかわるたびに、多くの場合、保険証も返納となり、新たに發行、という形で、間が空いての再發行となるのだ。本人のみならず、被扶養者の保険証も、ともども返納再發行となってしまう。その間に、病院等を受診せねばならぬ事態となれば、いささか普段とは違う面倒なことにもなりかねない。

 日本人として生まれたら、死ぬまで一つの保險証。それさえ持っていれば、業務中の保險醫療機關を受診でき、保險藥局から藥を受け取ることができる。これでこそ、國民皆保險、というものであろう。保險醫療機關・藥局とも、保險証の一本化自體に異論はあるまい。

 問題は、この「マイナ保険証」を利用できる設備環境を、保險醫療機關や保險藥局自らが導入するような形にしていることだ。これでは、醫療機關や藥局の反發は必至だろう。保險証一本化はいいことに違いないのだから、ここは、國が責任をもって、全醫療機關・藥局に、設置する。そして、万一機械が故障した時には、直ちに厚勞省職員がかけつけて直すのだ。ボンクラ議員どもの答弁書など書いているヒマがあるのなら。

 「マイナンバー」という名前も、變えたほうがいい。「國民保險証」でいいではないか。

 

紀元二六八二年 令和四年 六月四日