俳句とお星様と山歩き -3ページ目

俳句とお星様と山歩き

俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

 

山萩の鮮明にして小粒なり

 

今日は、東京都薬用植物園を散歩してきました。

 

渓流は真白く飛沫山の萩 

山萩や渓を詰めゆく道細し

日の斑揺れ山萩揺れて道遠し

霊気みななにかに宿り山の萩

水に生まれ空を翔ぶもの女郎花

女郎花モデル歩きをしてをりぬ

洋館に出窓の幾つ女郎花

地の影をさらりと捨てて女郎花

空をゆく風の言葉か蓼の花

遊水地今は公園蓼の花

若き日にありしおできや蓼の花

小流れも丘も遊び場蓼の花

何処までも明るく育ち蓼の花

数珠玉や町内会でする葬儀

数珠玉や兄弟多き時代あり

桔梗の一輪あれば足れる庭

桔梗に反骨心のありさうな

桔梗や人に品性ありにけり

雁金草夕日を呼んでゐるやうな

松風草海へと続く松林

野に遊ぶ平安人よ小紫

薬草園樹木の影の秋日傘

秋風や靡けるものにある高さ

秋の雲正午を知らす鐘鳴れり

薬草園しばらく樹下の秋の風

秋草の息吹絶滅危惧種なほ

新涼の風吹くところ薬草園

風になほ白む葉つぱや萩の花

裏返る葉つぱの白さ草の花