嘔吐嘔吐喉の果まで寒夕焼
久しぶりの更新です。近況ですが、1月21日に退院、二週間は痛みとの戦いで、いま、後半戦です。この後も、様々な副作用を友としながら、2カ月程、様子見です。筋肉・体重ともに減少しました。
カメラにて覗く病巣や寒夕焼
病院の廊下の尽きて冬銀河
冴ゆる夜の血痰の浮く白磁かな
起床して早も疲れて隙間風
かまいたち水に溶かして飲む薬
雑炊や効くまで待てる痛め止め
液体となるまで噛めるおじやかな
湯豆腐を味を着けずにつるりんこ
着ぶくれて口中がみな炎症
東京の冬青空や療養す
冬空の白雲夢のごとくとも
冬の夜の喉流れゆくコーンスープ
水洟や紅茶に浸しふやかすパン
出汁のなき麺にも味や虎落笛
苦痛にもある百態や鰤起し
寒卵溶くがごとくに薬溶く
ソファーにて微睡ばかり木の葉髪
病窓の冬の白雲こそ絵画
苦痛にも大中小や春隣
幾度も夜の目覚めや月冴ゆる
己にも見えざる明日春隣
吐くもののなけれど吐き気寒北斗
寒の水カラカラの喉うるほせる
寒卵大地の糧を賜りぬ
放射線受けたる喉やポインセチア
水洟や食事にもある小休止
臥す吾に妻こそ天使春隣
詩心をもたぬ痛みや枯蟷螂
初閻魔果てなきものに副作用
昨日より今日の痛みや春近し
