春霞山より高く立つクレーン
国立には、まだ、若い桜ですが、神代曙桜が満開になっております。
電柱の始まり枝垂桜かな
蝶の昼あなたどなたと言ふ言葉
中心の何処かにありぬ草青む
ちびつこの自転車ニ台春休み
ポスターはなにかを語り黄水仙
屋上に靡く干物さくら咲く
木道に屈む親子や風光る
樹下といふ薄暗きとこ韮の花
真つ黒の鳥が啄む柳の芽
青空に濃淡描く柳の芽
大空をカンバスとして柳の芽
諸葛菜野に群雄すもの強し
芽柳の今誕生の声上げて
小流れに枝々沿ひてゐる桜
対岸の石垣埋もれ雪柳
一台の車椅子ゆく春の土手
鉄橋の上に奥多摩春霞
春風や笛吹く人のをりし土手
芽柳や土手の階段椅子として
父と子に二個のボールや春の園
桜満つ枝殊の外良く揺れし
たんぽぽの二輪ひかり合ひにけり
球場の音の漏れくるさくらかな
広がりぬ水なき川の犬ふぐり
枝々に満つる言葉やさくら咲く
装ひはピンクホワイト春の風
長椅子を埋めるやうに犬ふぐり
言葉なき二人にさくらさくらかな
川沿ひの水の匂ひの桜かな
