ドイツで次の政権を決める連邦議会選挙の投票が始まり、ユーロ危機への対応で指導力を発揮してきたメルケル首相の与党が安定した政権を築けるかどうか注目が集まっています。
ニューバランス スニーカードイツの連邦議会選挙は、22日午前8時、日本時間の22日午後3時から投票が始まりました。
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このうち、ベルリン市内の投票所には朝から有権者が次々に訪れ、投票用紙に書かれた候補者名や政党名の横に印を付けて1票を投じていました。
今回の選挙では、財政難に陥ったギリシャなどに対する財政支援の継続の是非や緊縮策の在り方、それに労働市場の規制緩和で拡大した格差の是正などが争点となりました。
最新の世論調査では、メルケル首相率いる中道右派の「キリスト教民主・社会同盟」が40%前後の支持を得て第1党になるのは確実とみられています。
ただ、選挙終盤で野党が追い上げを見せ、現在、連立を組む中道右派の自由民主党の支持が伸び悩んでいることから、選挙後、メルケル首相の与党が野党と連立を模索する可能性も出ています。
信用不安への対応で主導的な役割を担うドイツで連立協議が難航し、新政権の発足が遅れるような事態になれば、市場の動揺を招きかねないだけに、選挙の行方に注目が集まっています。
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連邦議会選挙は即日開票され、日本時間の23日朝にも大勢が判明する見通しです。
自由民主党とは
メルケル首相率いる「キリスト教民主・社会同盟」と連立政権を組む、連邦議会第3党の自由民主党。
企業の経営者などを主な支持層に、これまでの選挙では、いずれも、議席の獲得に必要な得票の5%を獲得し、1998年の選挙まで一部の時期を除いて連立政権に加わるなど、議会のキャスティングボートを握ってきました。
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その後、いったんは連立政権から外れましたが、前回、2009年の選挙では、大幅な減税を公約に掲げ、結党以来最多となる14.6%の得票を獲得し、連立政権に返り咲きました。
しかし、公約に掲げていた減税が実現できなかったことなどから、先週行われたバイエルン州の州議会選挙では、3%余りの得票にとどまり、州の連立与党の座から転落。
議席を獲得でできない事態に陥りました。
今回の選挙でも、ほかの政党との政策の違いを明確に打ち出せていないという指摘も出ていて、議席を獲得して連立政権に踏みとどまることができるかどうかに注目が集まっています。
ドイツの投票率アップ作戦
ドイツでも投票率の低下は、課題となっています。
前回の選挙で、投票率は過去最低の70.8%になりました。
日本と比べると高い数字ですが、ドイツでは投票率を上げようとさまざまな対策を進めています。
◆郵便投票◆ ドイツでは、郵便投票の制度を積極的に活用しています。
かつては重度の障害があるなど投票所に行けない人のための制度でしたが、前回の選挙から、誰でも利用できるようになりました。
投票日の前日には、市役所などに次々と投票用紙が入った封筒が届けられ、担当者は今回の選挙で、郵便投票を利用する人は10%近く増えるのではないかと話していました。
◆ビルト紙◆ ドイツで最大の発行部数を誇る新聞「ビルト」も選挙を前に、選挙を特集した特別号をすべての世帯に無料で配り、投票率アップに一役買おうとしています。
◆子どもの模擬投票◆ 未来の有権者の意識を高めてもらおうという取り組みも行われました。
NPOが実施した模擬選挙には、選挙権を持たない17歳以下の子ども50万人が参加しました。
首都ベルリンの中高一貫校で行われた模擬選挙では、選挙の仕組みや争点を学んだあと、1100人が1票を投じました。
投票を終えた子どもたちは、「メルケル首相は、もっと貧富の格差や雇用の創出に取り組むべきだ」とか、「ユーロ危機に対しては、きちんと対処しなければならない」など、大人顔負けの議論を展開していました。
