文字数:1806文字(原稿用紙約4枚半)

 

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三木谷浩史さんの“成功の法則92ヶ条”について、私が気になった箇所をとりあげてきていますが、今回は13回目になります。

 

 

 

P101.付加価値のないサービスには意味がない

 

・5,000円の時計と100万円の時計があって、人が100万円の時計にお金を払うのは、100万円に見合う付加価値があるから。

 

・時計に限らず現代はおいてはあらゆるものがそうなっており、ビジネスをする人間は、自分の提供するサービスにその価格以上の付加価値があるかどうかを考えなくてはいけない。

 

・自社の製品やサービスにいかなる付加価値があるか、その付加価値は価格以上の満足を与えているか、いかにすればその付加価値を増やせるかを考え続けるのがビジネスを発展させる王道であり、絶対に忘れてはいけない基本。

 

 

この法則は27個目の法則として書いてある事ですが、5,000円の時計と100万円の時計を例に挙げて付加価値の説明をしているのが分かりやすく、付加価値とは何かを意識するようになりました。

 

私は必要以上に物にお金をかけない事もあって、100万円の時計の付加価値というのは理解できないのですが、その付加価値をどう捉えるかは個人の嗜好や経済観念によって異なりますし、100万円の時計に付加価値があると感じる人もいる事は理解しなくてはならない事です。

 

自分が高い物に付加価値を感じなくても、価格の高い安いに関わらず、物にはそれに見合った付加価値があるのは確かで、それは物を売り買いする時に限らず意識しなくてはいけない事であると、この法則を読んで感じました。

 

また、そこから派生して、付加価値は物の価値を考える時だけに意識するものではなく、特に働く上では自分の付加価値とは何かを考える事の大切さも、この法則を通して考えさせられました。

 

私は前職のタクシー会社に勤めていた時、入社1年目の後半に社長から“おまえの存在意義は何だ”と言われて、答えられなかったのを覚えていますが、そんな事もあってかこの法則に書いてある付加価値という事は意識するようになったのかもしれません。

 

その後、先輩が退職した事もあって、その穴を埋めるべく取り組んだ事で、自分が行うべき事や自分の居場所を見つける事ができ、そこで力を出し続ける事が自分の前職の会社での自分の付加価値になった気はします。

 

仕事をする上での付加価値とは、自分の得意な事や長所と言ってもいいのかもしれませんが、前職においては自分の慎重で心配性な性格を仕事に活かす事で、極力ミスがない確実な仕事をしていくのが自分の付加価値だと思っていたように思います。

 

私は自己評価や自己肯定感が低い事もあって、自分が高く評価してもらえるほどの人間だとは思っていませんでしたが、やるべき仕事を一生懸命やり続ける事で結果として認めてもらい、給料以上の人材だと思ってもらえればそれでいいと思っていました。

 

やるべき仕事を一生懸命やり続ければ、付加価値は自分で意識しなくても高まっていくでしょうし、その中で自分の付加価値に自分で気づく事もでき、それはどういった仕事においても自分を活かせる普遍的な付加価値という事にはなろうかと思います。

 

どんな仕事においても通じる普遍的な付加価値が自分にあるとすれば、真面目に一生懸命仕事に取組み、何事においても慎重であるという事だと思っていますが、それは自分の生まれつきの性格と経験を通して育まれたものであるとは思います。

 

仕事において付加価値がない人間を雇おうとは誰も思わないでしょうから、働けるという事は少なからず付加価値があるという事なのだと思いますが、私は自分にもあるかもしれない付加価値を高く評価してもらおうとは思いません。

 

付加価値という事を必要以上に意識すると、自分の損得という事を考えてしまいますので、一生懸命何事にも取り組む中で結果として生まれて自分でも気づけるくらいでよく、相手が得したと思えるくらいに思ってもらうのが、付加価値の活き方としてちょうどよいと思っています。

 

この法則は付加価値とは何かという事を、私に考えさせてくれた一理ある法則でしたが、長所や良い所を考える時には同じように考えたい事ではあると思いました。

 

“成功の法則92ヶ条”から気になった箇所の続きは次回書きたいと思います。

 

つづく

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。