文字数:1754文字(原稿用紙約4枚半)
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野村総一郎さんの“うつ病をなおす”を読んで気になった点について書くのも4回目ですが、今回はうつ病の種類について書いていきたいと思います。
うつ病についてはどの様なものか知ってはいるものの、よくは知らない事の方が多く、どういう種類があるのか、知っておきたいと思いメモをとりました。
P69.仮面うつ病 本当はうつ病だが、うつ病のようには見えない
→これを読んだ時、私は仮面うつ病という言葉を間違って覚えていた事に気づき、勉強になりました。
仮面うつ病というのは、うつ病でないのにうつ病のように振る舞うとか、うつ病と診断されたがっているような人を指すと思っていたので、認識していた意味とは逆でした。
P77 仮面うつ病の功罪
功:いくら調べても検査で異常がないのに、身体症状が頑固に続けばうつ病の可能性を疑い、治療。
罪:何かわからなければとりあえずうつ病の治療
→この件はなるほどと思って読みましたが、精神科医にとってもうつ病か否か判断する事の難しさを感じました。
うつ病の疑いがある人に多面的に診断していけば手間も時間もかかって、多くの方を診察できないでしょうし、多くの方を診断しようとすれば、1人の方への対応がおろそかになるでしょうから、仮面うつ病の功罪は医師の診断スタイルと密接にかかわる事かと思います。
P89.非定型うつ病
・ちょっとした良い出来事で機嫌がよくなったりするなど、周りの状況に左右されるように見える場合。
・強い不眠、食欲不振がなく、眠り過ぎ、食欲があり過ぎという場合。
・うつ病になる前から対人関係に過敏で、例えば周りからちやほやされていないと心の平衡が保てないなど
・体に鉛が入ったような重さを感じる場合
→この非定型うつ病というのは初めて知りましたが、読んだ時にこの傾向が自分は定型よりも強く、私がうつ病と診断されるならば、これではないかと自分では思いました。
P100.軽症うつ病
・うつ病性障害には該当しない程度のうつが、長く(2年以上)ずるずる続くもの(気分変調症)
・診断テストでうつ病に該当する症状をもっているが、持続期間が2週間未満
・診断テストでうつ病に該当する症状はギリギリ揃っていないが、2年以上続いていないもの
※診断テストについてはこちらの記事をご参照いただければ幸いです。
→うつ病にも軽症というものがあるという事を初めて知ったように思いますが、私はこれには該当しない気がしました。
P107.双極2型障害 うつは重症 躁は軽症
→双極2型障害は、以前は躁うつ病といっていたかと思いますが、躁もうつもあるものかと思っていましたが、うつは重症で躁は軽症という定義がある事を初めて知りました。
私は躁の気はないので、双極2型は該当しないと思っています。
P107.季節性うつ病
冬だけうつ病、夏には改善 太陽の光を浴びる→メラトニンの生成で夜眠れる
→私はこれも該当しませんが、季節性うつ病という言葉は聞いた事があり、念のため控えようかと思ってメモしました。
また、太陽の光でメラトニンという物質が生成されて夜眠れるという事は知りませんでしたので、勉強にはなりました。
P142.難治性うつ病
1. 職場や家庭環境が極端に厳しい場合。
2. 体の病気、特に甲状腺機能低下などのホルモンの病気や、脳梗塞などが存在する場合。
3. うつ病と同時に他の精神障害やアルコール依存をもっている場合
4. 性格の偏りがある場合
→難治性うつ病というのは初めて聞きましたが、うつ病だと診断された場合に私はこれに該当する可能性も高いなと思いました。
1については環境や状況によって精神状態が改善していないので該当すると思いますし、3については全般性不安障害とアスペルガー症候群の疑いの可能性がうつ病の可能性とも係わってくるでしょうし、4についても偏りはあると思うのでうつ病だとしたら治すのは難しいなと思います。
以上、うつ病の種類について気になった点について書いてきましたが、知っていたものもあったとはいえ、こんなに細かく分類されているとは思わず、勉強になりました。
次回は精神療法の要点について書いていきたいと思います。
つづく
長くなりましたが、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。