文字数:2179文字(原稿用紙約5枚半)

 

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前回まで2回にわたって井原裕さんの“うつの8割に薬は無意味”の中から気になった点について書きましたが、今回からはアズ直子さんの“アスペルガーですが、妻で母で社長です”と自分を照らし合わせて書きたいと思います。

この本を読んだのは2017年7月6日で、精神科で性格診断を受けた前後でしたが、この時期はアスペルガー症候群ではという事を強く意識していた時期という事もあって、タイトルに惹かれて読んだ本でした。

 

今までは専門家の方が書いてきた本でしたが、この本はその診断を受けた方が書いた本ですので、その体験や性格と照らし合わせながら書いていく事になります。

 

P32.音に敏感。ポテチの音にも怒鳴る

→これは私も共感でき、音には敏感です。

 

私の場合は幼児期に怖かった害虫駆除の噴霧器の音がその代表ですが、ここ10年位は父の唸り声がとても気になり、それが聞こえるたびに注意を繰り返してきました。

 

最近はそれに反応したり苛つく気力もなくなりましたが、本当に先が見えなくて不安が強くなると、気力があった時にできていたことができなくなり、反応もしなくなれば、欲しかった物も欲しくなるのかもしれません。

 

ポテチの音にも怒鳴るというのは凄いなと思って読みましたが、どの音にイラつくかは人によって違うでしょうから、著者はポテチの音がその対象だったというだけでしかないと思います。

 

P52 不幸に遭遇した時 呆然→なぜこういう目にあうのかという怒り→諦め→慈愛の心

→これは著者が不幸に遭遇した時の心の変化を表しているのだと思うのですが、これは表現が違って程度の差はあれど、多くの人が感じる事ではないかと思います。

 

ここで著者が書いている諦めというのは、時間が経つことによって不幸を受け容れられる冷静さとも私は解釈でき、パニックや怒りが収まった段階とも言えるのではないかと思います。

 

その後の慈愛の心というのは、冷静になって受け容れられた段階から、その出来事と向かい合えて対処できる状態で、心が回復した状態とも言えるかなと思います。

 

こうしてトラブルや不幸に遭遇した時の心の動きを見ても、表現の仕方も千差万別なので、他人の心の動きを見て参考にできる所はあり、それが自分にとっての気づきに繋がらないかなとは思います。

 

P54.仕事で結果を出す事に一生懸命になり過ぎて、人を振り回してしまう事もあった。

→これはタクシー会社において事務職をしていた時の自分がそうだったと思います。

 

自分は無事故でミスをしないという事を1日の目標にしていましたので、自分より入社が遅い同じ仕事をしている人には、歳上でもダメ出しは平気でしましたし、それでトラブルはよく起こしました。

 

私としては一生懸命やろうとしない人間に、何故キレられなければいけないのかと思っていましたし、事務職はミスをしないというのが一つの評価基準で、加点法というより減点法の仕事だと思っていたので、ミスをしないという事を大切に思っていました。

 

それさえ達成できれば周りとの摩擦が発生してもやむを得ず、それで仕事の質を高められるならそれでいいとすら思っていました。

 

過集中になる傾向がある人というのは、集中力があるが故に何かに取り組むと真面目ではあるのかなと、この件を読んで感じました。

 

P82.毎日「ひとり会議」 予定や優先順位の確認

→これは楽天の三木谷浩史会長も同じような事を本で書いていたと記憶していますが、これも表現は人それぞれあれど、同じような事をしている方は多いのではないかと思います。

 

私も前職で働いていた時は朝起きると、その日の仕事の段取りをノートで確認するのが生活のルーティンで、自転車で移動している時にも段取りをさらに確認していました。

 

会社で朝礼がある所もあって、そこで段取り確認をするという方もいるでしょうが、その前にも自分でやっておくことで全体朝礼の準備にもなり、その日の段取りをよりよくするうえでよいのではないかと思います。

 

中にはこんな事をしないほうが自分は上手くできるという、対応力が高いできる人もいるかもしれませんが、そうでない人にはこの方法は参考になる点が多いのではと思います。

 

P93.注意や批判を受けた時には、まず話を聞いてその場での反論は避ける。

→これは私も意識している事で、注意や批判を受ける時というのは相手も自分も冷静さを欠いている時であり、下手に反論するのは危険だと思っています。

 

私は昔からちょっとした言葉に反応しやすい所があり、それが原因で癇癪を起こしてトラブルになった事が多かったので、言われている時は心穏やかでありませんが、冷静になれる時まで待つのが賢明ではないかと思います。

 

状況によってはすぐに回答や対応を求められることもありますが、そういう時も謝る事に徹したり、下手な事を言わないようにして、その場は最低限の対応で切り抜けるのが一番望ましく、時間が経つことで後になると相手も冷静になるでしょうし、その時が良い対応ができるタイミングになるのではないかと思います。

 

“アスペルガーですが妻で母で社長です”で気になる点は後5点ありますが、残りについては次回書きたいと思います。

 

つづく

 

拙く長い個人の感想文をお読みいただきまして、ありがとうございました。