言った。「神の子なら、飛び降りたらどうだ。『神があなたのために天使たちに命じると、あなたの足が石に打ち当ることのないように、天使たちは手であなたを支える』と書いてある。(マタイによる福音書4章6節)
悪魔がイエスを連れて行った場所は、「神殿の屋根の端」という場所でした。
思うに、その当時としては、建造物の中では最も高い場所という意味ではないでしょうか。
現代でいえば、東京スカイツリーの先とか、都庁のてっぺんとか、横浜ランドマークタワーの先とか、そんな感じではないかと思うのです。
つまり、普通では登れないし、また、降りる事も出来ない場所という事でしょう。
人がなんとかしようとしても出来ない、多分、そんな場所です。
「誘惑」も引っかかってしまうと、自分でなんとかしようとしても出来ない…ようです。
昔見たテレビで、「買いもの依存症」の奥さんが、旦那が知らない間に物凄い買いものをして、借金まみれになって、離婚され、独りになって「生活保護」生活になってしまったドキュメントを見ました。
そんな生活している所にテレビが入って、どんな生活をしていたかというと、その「依存症」の奥さん、黄色い長財布を買っていたんです。
テレビ局の人がビックリして、「どうして財布を買ったの、幾らしたの?」と聞いたら、
「だって、黄色い財布はお金が入ってくるって宣伝してたから、お金が入ってくるかな?って思って。これ2万円でした。」
「買いもの依存症、恐るべし」という感じでした。
勿論、テレビって特別な所だけをピックアップして見せるからね。
全部を信用するわけではありませんけれど、でも、衝撃的な感じでしたよ。
何を言いたいのかというと、もう、自分では解決出来ない、と思えるような場所にイエスが立たされていたという事です。
だから「誘惑」の言葉がささやかれるのです。「神の子なら、飛び降りたらどうだ。『神があなたのために天使たちに命じると、あなたの足が石に打ち当ることのないように、天使たちは手であなたを支える』
どうでしょう。
自分ではどうしようもないのに、助かりたいのに、何も出来ない状況に置かれたら、この「誘惑」は相当効果あると思いませんか。
もし、自分が「神の子」だったら、「悪魔のささやき」に負けてしまうだろうと私は思います。すごい「誘惑」ですよ。
イエスはかなり窮地です。ピンチです。どうやって解決しようとしているんでしょうか。
それは、また明日(笑) 読んでね。