わたしは、悔い改めに導くために、あなたたちに水で洗礼を授けているが、わたしの後から来る方は、わたしよりも優れておられる。わたしは、その履物をお脱がせする値打ちもない。その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。

(マタイによる福音書311節)

 日本のキリスト教徒人口は、総人口の1%も無いと言われています。


つまり、せいぜい100万人位だと思われます。


その1/2はカトリックで、1/2はプロテスタントだろうと考えられます。

 

そして、その人数は実は、明治時代からあまり変わっていないのでは?とも言われています。どうして増えないんでしょう?


 理由を挙げるのはそんなに難しくありません。日本人は「キリスト教」を求めているわけでもありませんし、必要だと感じているわけでもありません。


 私なんか、牧師ですと言うと、「初めて見ました~」と何度言われたことでしょうか。(笑)

 でも、広まっていかない理由の一つは、「洗礼」という問題もあると思います。


 実は、キリスト教主義を掲げている大学は、日本の私立大学の約10%とも言われます。青山学院、明治学院、立教、上智、東京女子大、フェリス、同志社、関西学院、有名どころが、ずらりです。


 結構、良家の御子息、ご息女が行かれる大学ですよね。宮家の御姫様も、ついに、国際キリスト教大学(ICU)に進学されました。


なぜか、勉強の面ではキリスト教は頑張っている、ともいえなくは無い、つまり、知識としてキリスト教を知る機会は結構あるのです。


 グローバル社会が進む中で、聖書に何が書いてあるのかは、既に「一般教養」として、知っている状態が求められているとも言えるでしょう。

 それでも、信仰者は増えません。「洗礼」という壁がある、と考えることも出来るでしょう。


 洗礼は、隠れて行うことは出来ません。教会の皆さんの前で、自分の信仰を明らかにする儀式です。本当に洗礼を受ける人も相当緊張することでしょうし、何よりも「本気」とならなければ受けようとは思わないでしょう。

 現代は、「本気」に生きる力がとても弱くなっています。(この辺は『悩む力』を参照してね。)「本気」で苦難に立ち向かっていく気持ちがとても薄い社会です。


 本気で勉強せず、本気で仕事せず、本気で結婚せず、本気で自分を切り開こうとせず、だから「うつ病」になるんだよって「私」は思っているのです。(詳しくはまた、書く機会があるかも)

 

なんだか、悩んでいる人、読んでいたら、コメントや質問なんでも、どうぞ。


でも、嫌がらせは、勘弁してね。小心者ですから。(笑)



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