前回、我が家に少々痴ほう症になっている母親がやって来たお話しを致しました。


ここ2週間ばかり過してみて、段々と慣れて参りました。我が家にやって来た時に、鏡に映った自分の姿を見て「こんなにふけちゃって」とつぶやいておりましたが、先日、その鏡を見て、「なんだか優しい顔になっている」と言って喜んでおりました。アップアップ


その笑顔はなんと素敵であったことでしょう。

病気は年齢からくるものもありますから、どんどん良くなるということは、あまり期待できないかもしれません。


でも、喜びのある生活は年齢に関わらず必要で大切なものです。これまでやってきたお裁縫なども、とても喜んでやってくれていますし、なにより家族が笑顔でいるということが、どんなにか健康を保つことと繋がりが深いのだと思わされます。ドキドキ


我が家のもう一つの笑顔は、高校生となり、山形の学校で寮生活をしていた長男が一年を終えて帰って来ました。一年前と比べると、格段に、縦も横も大きくなり、ついに私の身長を越え、体つきも大人の体となり、筋肉もついてまるで別人のようです。帰ってきて腕相撲をしましたら、簡単に負けてしまいました。でも、負けて、嬉しいと思う気持ちが心の中一杯に広がりました。


彼の一年間の寮生活がどんなにか大変で、辛いことの連続であったことを良く知っているつもりです。それに耐えて、自信も少しついて来たのかもしれません。以前より優しさと確かな成長を感じます。



以前、人間は、近しい間柄の人、以上に、より遠い存在の人に育てられる時、大きく成長するのだといとう話を聞いたことがあります。


ある、若い女性が会社に入りました。けれど、同性の上司がとても厳しく、毎日が辛く、大変で、嫌な上司に当たってしまったと思いながら過しているうちに、良き伴侶が与えられ、結婚式を迎えたそうです。


お祝いのスピーチが女性の上司に回ってきました。その方はこう話しをされたそうです。「おめでとう。私はあなたにとって、とっても辛い上司だったと思います。でも、私は、あなたが一番、頑張りやさんで、能力も才能もあり、きっと素晴らしい社会人になるに違いないと思いながら、その為に、少し辛く当りました。


それでも、あなたは私の期待通り、いや期待以上の素晴らしい仕事をするようになりましたね。私は本当に嬉しかったですよ。」と涙ながらに話されたそうです。


その時、初めて、上司がなぜ厳しかったのか、その訳を知り、厳しさの背後にある優しさを知らされて本人も泣いたそうです。


みなさん、今は辛いと思っていることの一つ一つ、悲しい、止めたいと思っていることの一つ一つ、それがあなたの人生を更に素晴らしくしてくれる宝物であり、成長するチャンスだと思えるなら、どんなに素敵なことでしょうか。幸せはあなた次第ですよ。皆さん人生これからです。


「凡そ、鍛練というものは、当座は喜ばしいものではなく、悲しいものと思われるのですが、後になるとそれで鍛え上げられた人々に、義という平和に満ちた実を結ばせるのです。」

(ヘブライ人への手紙1211節)


第10回 「人生これからメッセージ」はこちらから



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