前川桃子さん×勝又悠監督トークショー後半! | 大塚薬局ができるまで

前川桃子さん×勝又悠監督トークショー後半!

トークショー後半戦です☆
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大塚薬局ができるまで

-作品が昨年度のぴあフィルムフェスティバル・PFFアワード2010に入選したことについて。

勝又監督:自分の通用する部分としない部分というのが明確になって。正直、賞を穫れなくて受賞式のパーティーの時に、「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の根岸(吉太郎)監督と、橋口亮輔監督に、けちょんけちょんに言われまして(笑)。まぁそれがけっこう糧になってるんですね。自分がずっと守り続けてたものっていうのが、そこで彼らのその言葉で崩れ去った訳ですよ。で、それってすごい重要だと思うんですね。「コレをこれからどう生かそう」と思っていた所が、否定されたので。ということは、「次は何をすればいいのか」とか「何を加えればいいのか」とかっていうのがすごい勉強になりましたし。でもあの悔しさっていうのは忘れちゃいけないことだと思いますし。はい。

前川さん:(笑)。

勝又監督:僕、正直あの時、今まで生きてきた中で一番悔しかったくらいの出来事だったんですね。

前川さん:私も悔しかったですね。ぴあに行けてすごく嬉しくってノミネートされた全作品を観たんですけれども。やっぱりぴあっていうのはすごい場所だけれども…すごい色んな作品があって…私は観た中でやっぱり勝又さんの作品が好きで。やっぱこういう作品が集まる中でも、やっぱり自分の好きな監督さんの作品に出たいし、それに出演してることがすごい誇らしかったんですよ。

勝又監督:ありがとうございます。

前川さん:選ばれたし、自分の好きな監督さんの下で自分の作品だしっていうのがすごく嬉しくって。で、やっぱりすごく好きだし信じてたから、受賞式も…何だろ、すごいどきどきしてて緊張してて結果を見てて、やっぱすごくショックで。で、その後グランプリの上映があったんですけど。グランプリの作品も、監督さんとご挨拶をさせていただいて、本当に素晴らしい作品で。…だったんですけど、ショックでもう観ることができなくって。一人で泣きながら電車で帰って。そうですね…ショックでしたけれども、やっぱり自分の好きな監督・好きな作品ていうものがはっきりわかったので、うーん…。

勝又監督:でも、僕は獲らなくて良かったと自分で思ってますよ。ちょっとそれは強がりかもしれないですけど(笑)。

前川さん:ふふ(笑)。

勝又監督:あそこで、けちょんけちょんに言われたことによって、僕はすごいプラスにはなってます。あそこで変に賞をもらって、天狗になっても、正直自分の糊白を縮めるだけだと僕は思ったので。

前川さん:はい。

勝又監督:はい。

前川さん:はい。

勝又監督:ちなみに、また「キミ/ハミング/コーヒー」の製作に話を戻すんですが。

前川さん:はい。

勝又監督:あの、ハミングの曲あるじゃないですか?

前川さん:はい。

勝又監督:あの曲にした理由っていうのは僕は言いましたっけ?

前川さん:聞きましたよ?

勝又監督:聞きましたっけ?実はあれ、ベートーベンだっけ?ショパンだっけ?

前川さん:ベートーベン。

勝又監督:ベートーベンの「第九」という曲なんですけれども、あれを何故ハミングにしたかというと、その時期ですね、すごい僕パチンコばっかりしてる時期がありまして。で、ちょうどたまたまその時にエヴァンゲリオンにハマってたんですよ、僕。で、その時の「カオル君全回転」ていうのがあるんだよね?(と、前川さんを見る)

前川さん:(うなずく)

勝又監督:その「カオル君全回転」の音が「第九」なんですね。その曲を僕ね、一度自分でパチンコしてて、一回ひいたことがあるんですよ、自分でそれを。「カオル君全回転」を。

前川さん:アツイですよね。絶対確変する。

勝又監督:確変なんですよ、そう!

前川さん:リーチなんですよね!

勝又監督:そう!もう、好調台の特徴みたいな!

前川さん:ふふ(笑)。

勝又監督:ほんっとにもう!で、その時に自分の脳内にアドレナリンみたいのが出るじゃないですか。それと混ざったんですね、それが。それからしばらくあのメロディーがずっと頭から離れなくてですね。「これを映画で女子高生とうまくコラボできないかな」と思った時に、こうなったんですよ。で、出来上がったものを観た時に、ああ「第九」で良かった、と、僕は。

前川さん:ああ、良かったですよね、曲はこれで。

勝又監督:そう。だから、カオル君、万々歳(笑)。

前川さん:ふふふ(笑)。言われたの覚えてます、「ももちゃん、これ何の曲かわかる?」って。」

勝又監督:実はですね、よく言われるんですよね。「エヴァの影響受けてるでしょ?」って

前川さん:はいはい。

勝又監督:でもですね、僕は正直パチンコのエヴァンゲリオンしか知らないんですよ。アニメも見ていないですし。なので、話をされても正直わからないんです。「暴走モード」ってパチンコにしかないみたいですし。

前川さん:そうですよ(笑)


-最後に、皆さんにメッセージを。

前川さん:本当に、本日はご来場いただき、最後まで観ていただき、トークショーも聞いていただき、本当にありがとうございます。この作品、「キミ/ハミング/コーヒー」なんかは撮影が2年前の作品なんですけれども、こうやってこんなに長い時間をかけて劇場公開されて、こうやってこういう舞台に出させていただいて、皆さんに観ていただいて本当に嬉しいです。これからも、私は、どんなに努力をしても、勝又監督には追いつけないんじゃないかって思うんですけれども、一生懸命お芝居を頑張っていこうと思います。本当にありがとうございました。(と、深々とお辞儀)

勝又監督:「キミ/ハミング/コーヒー」という作品がですね、今回上映されて本当に僕はうれしい気持ちでいっぱいで。というのも、大塚薬局ももちろん大事だし好きな作品ではあるんですが、「キミ/ハミング/コーヒー」っていうのは大塚薬局をしのぐくらい実は好きな作品で。それをこうやって不特定多数の方に観ていただけるっていうのは本当に嬉しいことだし、同時にこわい事だとも思っています。明日からもまた上映は続きますので、2回目、3回目観ていただけると新たな発見がたくさんある作品になっていますので、よろしくお願いします。



こんな感じで、内容盛りだくさんの「キミ/ハミング/トーク」は終了しました(゚∪`)
お芝居を撮る側と撮られる側、アプローチの仕方は違っても、それぞれが作品にかける想いと、監督と役者さんお互いへの信頼が重なって、作品がきっと作られるんですね。
出演者のお二人のあいだの息づかいや、揺れる心情からうまれた二度とない一瞬、監督のアイデア、カメラワーク、たくさんのものが凝縮された「キミ/ハミング/コーヒー」なんだと思います。
ぜひ劇場で作品をご覧下さい!!


前川桃子さん、本当にありがとうございました!!!
そして、ご来場くださった皆様、ありがとうございました!!!


<「はい!もしもし、大塚薬局ですが」劇場公開日程>
2011年4月9日(土)~4月22日(金) 毎日17:00より上映
新宿K's cinemaにて
住所:東京都新宿区新宿3-35-13 3F
電話:03-3352-2471

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映画「はい!もしもし、大塚薬局ですが」公式HP
http://stroborush.com/otsuka/

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