円城寺あやさん×有末麻祐子さん×勝又監督トークショー前半! | 大塚薬局ができるまで

円城寺あやさん×有末麻祐子さん×勝又監督トークショー前半!

17日は満員御礼の中、上映後に大塚真名美役・円城寺あやさん×大塚英子役・有末麻祐子さん×勝又悠監督のトークショーがありました。
テーマは<大塚薬局トークショーVol.2 大塚薬局のすべて~All about Otsuka Drugstore~>

映画を観た感想から撮影の思い出まで、フリートークでお話してくれました(^-^)/

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-撮影のときの様子を教えてください。

有末さん:撮影は夏だったんですけど、一番覚えてるのが部屋のシーンで。あれはクーラーが効かないところで撮ったので、すごい暑かった記憶がありますね。みんなで「暑い、暑い」言いながら。照明もあったので。けっこう汗びっしょりで撮ってましたよ、あのシーンは。あとは、何だろうな、私のシーンじゃなくて、円城寺さんのシーンとかで面白くて陰でくすくす笑いながら観てたりとかもしてました。同じ事務所の先輩なので、現場で見させていただいていて。「撮ってるなー」って、「円城寺さんすごいな」って思いながら(笑)、見てました。

円城寺さん:今有末さんが言った通りにものすごく暑くて。薬局の中も全部冷房がなくて、その中で演ったようには映ってないけど、暑かったっていうのがあって。あとたまたま日食の日がありまして。移動中に、ちょっと曇ってたんですけど、ちょうど見えた時があって。車から顔を出して見たのをすごく覚えてます。何か不思議であれはすごくいい思い出というか。日食の中映画を撮るというか(笑)。

有末さん:あのラップのシーンは夜中だったんですよね?確か撮影が。

円城寺さん:あれは結局3時くらいになったんですよね?

有末さん:えー!?

勝又監督:そうですね、夜も更けてもう帰れない状態になって。「どうするか?」ってなって。で、「いきましょう!」ってなったんですよね。

円城寺さん:そうそうそう。で、いきましょうってなったけど、なかなか移動とカメラがうまくいかなくて。「夜中の3時になぜ外の河原でこれをやっているんだ?」みたいな(笑)。あ、でもあの時誕生日で…?(と監督を指差す)

勝又監督:いや、僕はその前の日で。その日誕生日だったのはもう一人の「ヒップホップの桜井さん」という役者さんで。

円城寺さん:それで夜中の3時に一応撮影終わってケーキが出たのでむさぼり食べて帰った覚えがある(笑)。

有末さん:夜中に?じゃあわりとナチュラルハイな状態であのシーンをやったんですね?

円城寺さん:うん、そうそうナチュラルナチュラル。

勝又監督:ナチュラルハイだったんですか(笑)?

円城寺さん:ナチュラルにもう入ってましたね。

勝又監督:非常に難しいことばかり言ってしまい、お二人には申し訳ないと思ってるんですが。どうですか?(映画で)観た自分の姿は。

有末さん:2年前だったんで、じゃっかんほぼ忘れてまして(笑)。

円城寺さん:ははは、正直なことを(笑)。

有末さん:どんなだったかなって(笑)。その、薬局の話は覚えてたんですけど(笑)。観て…まず自分が若かったのと…2年前だから16、17くらいなんですよ。まず髪の毛明るいし、何かスゴいと思って。それが率直な感想と、あとは、公開される実は本当に2日前くらいに完パケをもらって。観たんですけど、ちょっと予想以上に面白過ぎて2、3回くらいリピートして観ちゃったんですよね、何か。純愛なところと、コメディーなところと、なんて面白いんだろうと思って。全然観てて飽きなくて楽しかったです。

勝又監督:ありがとうございます。円城寺さんに、は一番ぶっとんだことばかりを要求してしまったんですが。今までの円城寺さんをいろいろ観させていただいて、こういう役はないじゃないですか?一応そこには一つ持論があって、「今までに見たことのある円城寺さん」を見せても、正直、あんまり僕が撮る意味はないんじゃないかっていうのがあって。「初めて見る円城寺さん」じゃないと。

円城寺さん:うんうん。

勝又監督:そこでちょっと自分なりに力んだ結果なんですよね。

円城寺さん:あ、力んでたんだ(笑)。なるほど。

勝又監督:はい(笑)。チャレンジさせていただいて。

円城寺さん:いや、ほんと、なかなかまず台本がぶっとんでたから。どう演ろうかな~と思いながら居たんですけど、現場行ったら、もっとだったんですよ。

勝又監督:ははは(笑)。

円城寺さん:私の想像を超えてて。で、それは何ていうか超えさせてくれた方が実は助かるというか。

有末さん:想像以上でしたよね。監督が、テスト一回やって「いや~もうちょっとやっちゃって!」とか、ラフな感じでね(笑)。

円城寺さん:ほんとほんと。「あ、もっとね!?」っていう。だんだんそれが開放されて楽になってきました、はい。

勝又監督:1回目テストをやって、僕が「いや、ここ、ちょっとこうなんですよ」って話をしたときの円城寺さんの顔を僕今でも覚えてます。「え、まだ!?」みたいな(笑)。「まだやるの!?これ以上!?」みたいな。記憶に残ってて。

円城寺さん:でもね、それ以上くらいやらないと結局面白くならないってことですよね、あれは。だから、それはちょっと「なるほど~」と。そのうちね、あんまりもう何の指示もなくても勝手にやってましたよね?

勝又監督:そうですね。最初はちょっと戸惑われたと思うんですがその後はやっぱり、さすがな姿を見させていただきました。

円城寺さん:やってましたね、勝手なことをね(笑)。

有末さん:面白かったです、かなり(笑)。

円城寺さん:(真名美と英子)二人のね、あの食卓のとこ(石井監督が先日のトークで、「リズム」が好きとおっしゃったシーン)とかね、わりとあの辺になるとちょっと撮影の後半だったから、カメラ位置決まって何回かやったらもう「OKです!」みたいになってましたよね。

勝又監督:そうですね。僕、あそこのシーンが個人的に一番好きなんですよ。

円城寺さん:私もあそこけっこう好きです。

勝又監督:本当ですか?あのシーンあそこでとまるのが。僕今までやってきて「ああ、これだよ」と思ったのがあのシーン。

有末さん:シュールですね~(笑)。

円城寺さん:あのカットがいいと。

勝又監督:あのカット。あの「間」とリズム。ちなみにそれは15日にトークショーに来ていただいた石井裕也監督も、あそこが一番いいって言ってくれて。

円城寺さん:そうなんだ!うれしい。

勝又監督:同じことを言ってくれて。「間」がいいって。

円城寺さん:そっか。あと私、ちょっと優しく話すところ(真名美と英子のあるシーン)あるじゃないですか。

勝又監督:ああ、センチメンタルな感じで。

円城寺さん:そのとき有末さんだけが普通に「コイツ、何?」みたいな(笑)。

有末さん:「何だくそババァ」みたいなね、最低ですよ(笑)親に向かって言う言葉じゃない!

勝又監督:ははは(笑)!

円城寺さん:「どうした?お前」みたいなね(笑)。その二人の違いっていうの?おもしろかった。

有末さん:私が言う言葉、基本的にすごかったですね(笑)。

円城寺さん:それお互いね(笑)。

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勝又監督:あの(有末さんが演じた役の)モデルというのがあって。モデルっていう人はいないんですけど、湘南界隈にいそうな女子っていうのを頭に入れて、有末さんは演出をして。

有末さん:「川崎らへん!」とか言ってね(笑)。

勝又監督:そうそうそう、「神奈川でいこう」みたいな。

円城寺さん:ああ、東京下町系ではなく。

勝又監督:下町だとその威勢の良さにちゃんと裏付けがあるんですけども…僕神奈川県の人間なんであんまり自分の県のことを馬鹿にするのもあれなんですが、裏付けがないんですね。虚勢をはるっていうので終わってしまうっていうのが、まぁ僕の勝手な見解なんですけども。

円城寺さん:「江戸っ子だね」っいうのを言われないわけね?江戸っ子なら「江戸っ子だね」ってまだ言われるけどね。

勝又監督:ないですね。“ただガラが悪い”みたいな(笑)それで終わってしまうみたいのがあって(笑)。

円城寺さん&有末さん:ははは(笑)!

有末さん:すごいですよね。お母さんには「くそババァ!」とか。

円城寺さん:私達、小林さんに向かって「芋娘!」とかね。あんなの突然言わないから(笑)。

有末さん:失礼ですよね(笑)。

円城寺さん:失礼なんてもんじゃないのを生き甲斐としてる!

有末さん:けっこう失礼な映画ですね(笑)。

円城寺さん:そうそうそう。理不尽(笑)!

勝又監督:そう、理不尽。これは「理不尽」が人物像を作るうえでのテーマなんですよ。理不尽な人ほど愛おしい人はいないと僕は勝手に思ってるんですけども。その、むやみやたらに人に対して暴言を吐いたりすることにはちゃんと裏があると僕は思ってて。で、円城寺さんに関しては、今回の映画では入り口になってもらいたかったんですね。お客さんが入り込む入り口というか。円城寺さんにまず興味を持ってもらいたかったんですよ。

円城寺さん:はい。

勝又監督:それで小林さんと出逢い、小林さんに主役の座を譲ったかなと思いきや、最後にまた円城寺さんがもってくっていう。

円城寺さん:あ、なるほど、そういう構図ね。

勝又監督:そういう構図がありました。

円城寺さん:また小林さんが素直な感じでくるから。そのふんわり感と、私の突拍子もない感じがいい感じで合ってたと思うんですけど。

勝又監督:もう、あの子だけがスタンダードというか。

有末さん:他は全部変ですよね。

勝又監督:小林さんを0にしていただいて、後は全部150くらいぶっとんでくれるとっていう(笑)。そうしないと、小林さん像がちょっとズレてしまうというか。

円城寺さん:そうですね。

有末さん:あれ小林さんが100くらいだったらまた違った映画ですよね。

勝又監督:ちょっと中途半端な映画になるとは思いますね。あのバランスだからこそ良かったと。

円城寺さん&有末さん:なるほど~。


…と、話の内容が濃くなってきたところで、続きは後半戦で(・∀・)



<「はい!もしもし、大塚薬局ですが」劇場公開日程>
2011年4月9日(土)~4月22日(金) 毎日17:00より上映
新宿K's cinemaにて
住所:東京都新宿区新宿3-35-13 3F
電話:03-3352-2471


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映画「はい!もしもし、大塚薬局ですが」公式HP
http://stroborush.com/otsuka/

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