ナポリタン380円

これです。
量があり、味もよし。

さらにチューハイ100円。


自称「貧乏会社」、交際費ゼロの人に連れていってもらいました。


いい店です。
気分も上がります。


口も滑らかになった…のはいいのですが、積もり積もったグチも山ほど吐き散らかしました。

覚えているだけでも多数ありまして。
そのひとつが。


「明日は朝いちで宅急便が来るんですよ。本当に腹が立ちます!」


はあ?


そのときは、荷物を受け取るのが、そうとう嫌だったのでしょうね。


われながら申し訳ない。


東京で生まれ育った男が地方支店の支店長を務めることになりました。
初めての地方勤務です。

しかも単身赴任。
妻と子どもがいない世界で過ごせるなんて。
心が躍ります。

いそいそと転勤の準備をしていると、妻が言い放ちます。
「あなたの書斎の荷物、全部持って行ってよ」

たしかに、会社は支店の近くに2LDKの部屋を用意してくれました。
いまも「自分の城」があるとはいえ、もっとも狭い北向きの部屋です。
広さは何倍にもなるでしょう。

それにしても、荷物を全部とは…?

首をひねるものの、妻に逆らうことなど、天地がひっくり返ってもできません。

間違いなく読むことがない本など、一切合財を詰め込んで引っ越しました。

それからというもの。

「夏休みは、そっちへ遊びに行くわ。ごはんの支度は、しなくていいから」
すっかり別荘扱いされると思えば、
「週末だって、帰ってこなくてもいいわよ」
自宅に寄せつけません。

ふつうなら「おれはATMか。それとも離婚したいのか」と思わないでもない仕打ちです。
でも、この支店長、のんきに独り暮らしを謳歌していました。

なにせ、どれだけ酒を飲んでも5千円を超えることなく、帰宅のタクシーだって1千円そこそこ。
東京暮らしに戻りたいとも思えませんでした。

とはいえ、2年で東京に帰ることに。
人事部はどうやら、単身赴任を2年以上させると、「生活が荒れる」と思って配慮するのだそうです。

「まったく…。よけいなおせっかいだよ」

ほかの会社ではありますが、隣の支店では単身赴任歴7年の支店長が、
さらに遠い地域の支店長に異動することが決まったからです。

しょんぼりしながら東京の自宅に戻ってみると。

「おれの荷物、どこに入れればいいんだ」
「あら、捨ててこなかったの?」

なんと、かつての「自分の城」は、すっかり物置&「妻の城」になっていたのでした。

「自宅に戻ってきて仮暮らしかよ」

人事部には「次の異動も地方勤務で」と希望を出したことは言うまでもありません。

「男子、家を出なくても8人目の敵がいる」
最近お気に入りのギャグだそうです。




かけたライオン
   



 2014年6月

 

 東京のタフマンが住んでいる町の


 とあるアパートの一室で・・・


 普段は殺風景な部屋に


 きれいなお花が








ゆきち花めでる

(安らぐ猫のトラキチくん)


あ~癒されるにゃあ~


この家の主はふだん


華のない生活だからな~


たまにはペットの気持ちも


かんがえてほしいにゃ~







諭吉?


(ゲっっっ・・・)


      

反転





ライオン大

(トラキチ)・・・・」



トラキチは思った


「な、なぜ、ライオンの親子が???


主がいなければ平穏なこのマイルームに??


主の嫌がらせか??」











ライオンもの申す


「この世は 諸行無常

 そして 弱肉強食・・・」



ある会社の部長から、こんな話を聞きました。

主人公は、とある会社の「部長(仮名)」です。

部長、生まれつきだから仕方ないのですが、いつも不機嫌そうな顔をしています。
「儲かればいい」が口ぐせで、他部門の仕事も分捕ってくることも。

「合理的に仕事しろ。気合は何の助けにもならない」
凄腕ビジネスパーソンの典型みたいな人です。

ところで、ある部署では最近、業績が伸び悩んでいます。
部員がいろいろ努力するものの、なかなか実を結んでくれません。

そこに通りかかった部長。
「おい」

相変わらず、むすっとした顔をしています。
ある部員が半分びびりながら返事をします。「なんですか」

「このあたりなんだけどよ、気が悪い」
「気が悪い? 機嫌が悪い、ではなく?」

「機嫌は悪くないよ。この顔はしようがない」

やっぱり機嫌は悪そうです。

「気の流れが悪いんだよ。おまえら、風水には気をつかえよ」
「ふ、ふ、風水ですか?」

部員一同、ぼーぜん。
まさか、この「合理的」部長から、そんな言葉が出てくるとは。

「部長、占いが好きなんですかね」
「そういえば…」

部長、昔からキャバクラに行くと、満面の笑みを浮かべてキャバ嬢さんの手をとり、
「手相をみてやるよ」

必ず、これをやると言われていました。

「もしかして、単なるスケベなのではなく、本気だったのでは?」

とある女性係長(仮名)も言います。
「わたしも手相を見てもらった」

「げっ、社内で。勇気あるなあ。セクハラと言われそうだけど」
「違うのよ。そうとう真剣に占っていたみたい。ちょっと怖かったけど」
「あの顔で占うわけだろ。怖いよなあ」

そんなある日。
部長と一緒に、ある会社に商談に行きました。
話は順調に進み、みんなほっとしての帰り道。

部長が言いました。先方の担当者を評します。

「あいつには気を許すな。邪悪なオーラが見える」

部員たちの会話。
「つまり、いいオーラを持っている人としか仕事をしちゃいけないわけだ」
「そうなるな」
「おれ、オーラが見えないよ…」
「おれもだ。一緒に異動願いを出すか…」
出張やら何やらでドタバタしてしまい、間があいてしまいました。

すこし前の話です。
京都に行ってきました。仕事ではなく競馬です。
気になる馬がいまして、馬と一緒に遠征したわけです。

お昼ごはんには縁起をかついで、「勝つカレー」。

準備万端だと思っていたら、電話がかかってきました。

「おう、おれだ、おれ」
「もしかして、『おれおれ詐欺』ですか」
「違う。いまは『母さん助けて詐欺』と言うんだ」

めんどくさ。

久々の登場、われらが馬券の師匠です。
知らない人は、検索してみてください。
相変わらず馬券を外しまくっています。よくもそんなに外せるものです。

大勝負の前に、不吉な予感がします。

「いま京都なんですよ」
「知っている。だから京都のレースの馬券を頼もうと思ったんだ」
「珍しいですね。競馬場じゃないんですか」
「いや、府中にいるよ。当たり前だろ」
「じゃあ、そこで買えばいいじゃないですか」
「あのな、素人じゃないんだから。現地のレースは現地で買うものだ」

誤解のないように申し上げますが、京都のレースの馬券でも府中で買えます。
京都で買ったほうが「倍率がお得」ということもありません。

シラフで、何を無茶言っているんだか。

「はいはい…で、どの馬券です?」
「もちろん単勝(1着の馬を当てる馬券)だ」
「もしかして…」

ぼくが気になる馬と一緒です。

「師匠、嫌がらせですか? どんな強い馬でも師匠が買うと負け…」
「電波が悪いな。何か言ったか?」

結局、その馬の単勝を買いました。

結論から言うと、その馬が辛くも勝ちました。
やった!

というよりも、師匠の馬券が当たったのだから驚きです。
天変地異の前触れでしょうか。

お金をネコババするわけにもいかず、しぶしぶ電話します。

「師匠、馬券ですが…」
「いやあ惜しかったなあ。おれのねらった大穴は、まったくいいところなし」

おや?
自分が頼んだ馬券を忘れたのか?

「まったくよう、直前に落馬なんかしやがるから。馬ってのは騎手とペアなんだよ。
人馬一体と言ってだなあ(以下略)」

このクダの巻き方。かなり酔っぱらっている感じです。

「そっちで京都のレースの馬券を買いました?」
「そこに山があるから登る。そこで馬が走るから馬券を買うんだよ(以下やはり略)」

なんとまあ。
完全に覚えていません。
これだけ馬券を外し続けると、外すことで脳内麻薬が出てしまうのか?
それとも、「自己防衛」の本能で強制的に忘れさせてしまうのか?

そんなわけで、師匠。
馬券はぼくが持っています。
思い出したら電話してください。

以上、業務連絡でした。