Twitterの速報性は凄い

先日、ネパールの首都カトマンズ近郊小型旅客機が墜落し、搭乗した林悠貴
さんが亡くなるという事故があった。
事故が起こる数日前に、エベレスト登頂を計画中の登山家・栗城 史多(くりき・
のぶかず)氏のTwitterフォロワーになっていた。

栗城氏は、悪天候のため、ルクラ行きの旅客機は何日間も運航出来ない状況だった
こと等を日々のつぶやきで伝えていた。
また後日判ったことだが、事故が起きる４日前に、墜落したアグリエアーの同じ
機体、同じ機長の旅客機に乗っていたが、悪天候のためにルクラ着陸3分前に
カトマンズに引き返していたようだ。

そして事故は起こった。
＜当日のTwitter上のツイート＞
無事です。今朝、一番最初に飛んだ飛行機が墜落しました。ルクラ手前で
引き返す時だったそうです。そこに僕のシェルパが一名乗っていました。
朝に空港で出会った日本人学生も乗っていました。僕らは二番目で離陸直前で
やめました。現場にヘリはまだ到着していなく、本当の安否はわからないようです。
7:19 PM Aug 23rd TwitBirdから

その時点では、インターネットのサイトにもニュースは伝えられていない。
栗城氏のツイートにある日本人学生が林悠貴さんだった。
たまたま第一便に乗れなかったから、栗城氏は命を落とさずに済んだのだ。
同じ隊のシェルパであったテンバさんは第一便に空席が出たために急遽乗る
ことになり、惨事にあってしまった。

生と死のあいだには何があるか判らない。運、不運という言葉だけでは割り切れ
ない何かがあるのかもしれない。
もし、天候が違っていたら、事態がどう変わっていたのか。
林さんのほか13名の方が亡くなったとのこと。ご冥福をお祈りしたい。

ただ、今回の事故で感じたのはTwitterの速報性だ。
今回のような事故や災害が起こった場合は非常に有効な伝達手段のようだ。
災難はいつ降りかかってくるかわからない。
色んなケースでどのような有効な使い方があるのか、既に各方面で検討が進められて
いるようだが、しっかりと検討しておく必要があると思う。




写真：埼玉県 荒川